(3433) 急増を続ける梅毒2019/07/01 01:50

性行為などで感染する梅毒の患者が急増している.

2017 年は 5820 人 (暫定値) と 5 年間で約 7 倍となり, 男女とも 20 代を中心に増加が目立っている.

なお, 女性は感染が広がる年齢が妊娠・出産時期と重なり, 母子感染の恐れがある.

実態把握と予防の為, 厚生労働省は, 医師に義務付けている発生届け出書に妊娠の有無などの記載項目を追加している.

梅毒は主に性行為を介して 「梅毒トレポネーマ」 と言う細菌が体内に入る事で起きる感染症である.

個人差はあるが, 3 カ月以上経つと, 手の平を初め全身に発疹が出来, 症状が出たり治まったりを繰り返す.

放置して進行すると脳や心臓に異常が生じる. また, 一度治っても時間をおいて再発する事も多い疾患である.

厚労省によると, 12 年で 875 人だった患者数は 16 年には 4575 人に増え, 17 年は 1973 年以来 44 年振りに 5 千人を超えた.

性別や年齢別でみると, 16 年は 20 代女性が 715 人と 3 年で 10 倍以上に増加. 男性は 20 - 40 代の各年代で 700 - 800 人に上っている.

急増の原因は明確ではないが, 同省結核感染症課は 「梅毒は過去の病気と言う認識が強く, 予防意識が低下しているのではないか」 と指摘している.

妊娠中の女性が感染すると, 流産や早産の原因となるだけでなく, 胎盤を通じて胎児に 「先天梅毒」 として感染し, 障害を引き起こす事もある.

同省研究班が届け出の備考欄に記載された内容を分析した処, 妊婦の感染とともに先天梅毒の報告数も増加傾向にある.

だが, 従来は感染症法に基づく梅毒の発生届け出には妊娠の有無の記載は義務付けられていなかった.

同省は妊婦の梅毒について実態を把握する為, 妊娠の有無の記載を義務付けたのである.

妊婦が感染しても, 早期に抗生物質を投与すれば胎児への感染を防ぐ事が出来る為, 同省は妊婦への予防啓発や治療促進に生かしたい意向なのだ.

この他, 過去に感染した経験の有無なども報告の項目に加える方針と言う.

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