(3539) バイオ医薬, 届け脳治療2019/10/15 02:57

日経の報ずる処によると, 病気の原因蛋白質や遺伝子に働き掛ける抗体や核酸などの 「バイオ医薬品」 を脳に運んで治療する研究が加速していると言う.

日本大学は脳腫瘍に核酸を届ける技術を開発. 東京大学は脳が必要な栄養を取り込む仕組みを利用し薬を届ける.

何れも動物実験でその効果を確認済みとの由.

既存薬は病気の進行を抑える程度だが, 新技術は高い治療効果を期待出来ると言う.

脳の血管には, 細菌や有害物質の侵入を防ぐ 「血液脳関門」 と呼ぶバリアーが存在する.

血管の内側にある細胞同士がぴったりくっつき, 必要な栄養素などを除いて, 入り込まない様に制限している.

抗体は病気の原因となる蛋白質を邪魔し, 核酸は遺伝子に働き掛けて蛋白質が出来るのを抑える事で, バイオ医薬品として治療効果が期待出来る.

ただ, 約 0.1% しか血液脳関門を突破出来ないとされている.

日大の金沢 貴憲専任講師らは, 鼻の奥の神経を通じて脳に薬を運ぶ技術を開発した.

蛋白質の断片などで, 直径 80 ナノ (ナノは 10 億分の 1) メートルのカプセルを作った.

治療に使う核酸をカプセルにくっつけて運ぶ. 血管を通らない為, 血液脳関門を避けられると言う.

脳腫瘍のラットで試すと, 生存期間が 7 割ほど延びた. 投与したカプセルの 2% が脳に届いており, 効果を発揮したとみている.

全身の筋肉が次第に動かなくなる ALS (筋萎縮性側索硬化症) やアルツハイマー病などの難病を対象に, 5 年後に医師主導の臨床試験 (治験) 開始を目指していると言う.

また, 東大の片岡 一則名誉教授と安楽 泰孝特任助教らの技術は, 脳が栄養素の糖を取り込む原理を利用し, 薬を糖と間違えさせて血液脳関門を突破する.

直径 30 ナノメートルのカプセルに糖をくっつけ, 中には認知症の原因物質を捕まえる抗体などを入れる.

マウスに投与した処, 6% が脳に届いた. 3 年以内にアルツハイマー病などで治験を開始する計画と言う.

製薬企業でも同様の研究が進展している.

中堅製薬の JCR ファーマは全身に様々な症状が出る難病のハンター症候群について, 最終段階の第 3 相の治験を行っている.

血管の内皮細胞の表面にあって物質の移動を制御する受容体に結合する成分を作り, 治療に使う酵素を関門の内部へ運ぶ.

今年度中に製造販売の承認を国に申請すると言う.

先進国や東アジアで高齢化が進み, 認知症や神経疾患の患者が増える見通しだ.

脳に抗体や核酸医薬を運んで, 認知症などを治療出来れば, 医療費や介護費の大幅な抑制に繋げる事が可能になる

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