(3541) 卵巣癌, 99% 血液使い発見2019/10/17 02:08

国立がん研究センターは, 僅かな量の血液から癌の有無を調べる新しい検査法で, 卵巣癌患者の 99% を見つける事が出来たと発表している.

診断が難しい卵巣癌の早期発見と生存率向上に繋がると期待され, 同センターは更に開発を進めて 「5 年以内の実用化を目指したい」 としている.

チームは, 癌が血中に分泌する 「マイクロ RNA」 と呼ばれる物質に着目.

冷凍保存された卵巣癌患者 428 人分を含む計 4046 人分の血液を使って, 卵巣癌に特徴的なマイクロ RNA を調べた.

10 種類を特定し, これらの分泌量を調べる事によって, 99% の卵巣癌患者を正しく発見出来た.

癌でない人を誤って陽性と判定するケースは略 0% だった.

卵巣癌は年間新規患者が約 1 万人.

自覚症状が乏しい上に有効な検診方法もない為,進行してから見付かるケースが多く, 死亡率が高い事が問題となっている.

がん研究センターは, 同様の手法で肝臓癌など計 13 種の検査法の開発を目指している.

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