(3573) 認知症に 「ゲノム医療」2019/11/18 01:45

国内の患者数が 500 万人に達する認知症で, 治療の新たな突破口を探る研究が活発化して来ている.

患者の遺伝情報を手懸りに病気を調べる 「ゲノム医療」 を使って, 病気の原因や進行を遅らせる方法を見付ける.

脳内にある 2 種類の原因蛋白質を標的とした治療薬の開発が相次いで失敗するなか, 「第 3 の標的」 を探る研究が認知症治療の光明となると期待される.

「遺伝子解析無しには, 詳しい病名は分らなかった」. 新潟大学の池内 健教授は今春に診断した 2 人の男性を振り返る.

男性は認知症が疑われたものの, 正確な病名が分らないまま治療を続けていた. 池内教授は血液を採取し, 全ての遺伝子を解析.

18 - 64 歳で発症する若年性認知症の一種と関わる 「NPC 1」 遺伝子で変異を見つけたのである.

現在, 進行を遅らせる投薬を続けていると言う.

認知症は約 50 種類の異なる病気の総称だ.

診断は認知機能や脳の萎縮を調べるのが一般的だが, 患者数が最多のアルツハイマー型でも精度は 8 - 9 割にとどまる.

診断が難しく, 薬が少ない病気も多く治療は手探りが続いている.

これまでは病気の原因とされるアミロイドベータ (Aβ) やタウと呼ばれる異常な蛋白質が溜まるのを防ぐ事で症状を治める戦略が取られて来た.

ただ, これらの蛋白質に働き掛けても効果が得られないケースが多く, 大手製薬企業の開発も相次ぎ頓挫. 新しい治療薬のターゲットが求められている.

その突破口と期待されるのが, ゲノム医療なのだ.

池内教授は 「多数の遺伝子を調べ, 手掛かりを増やしたい」 と意気込む.

次世代シーケンサーなどで安価に遺伝子変異を調べる技術が進歩し, 様々な認知症の原因解明や創薬研究も後押しできる.

池内教授は DNA を作る塩基の 1 つが異なる SNP (一塩基多型) にも注目.

アルツハイマー型認知症 (AD) の発症率が認知症に関わる遺伝子の SNP の違いで, 最大で 29 倍に増えると突き止めた.

また大阪大学の菊地 正隆特任講師とも協力し, SNP の違いから発症年齢も変化する事も分った.

「AD の 6 割は遺伝子の影響」 (菊地特任講師).

予測を基に適切な時期に投薬を始めれば, 病気の進行を遅らせられる.

文部科学省も第 3 の標的探しに向けた大規模な研究を始める.

物忘れや徘徊といった症状から回復した患者に注目.

入院中は認知機能が悪化していたが自宅に戻ってから症状が治まったりした患者を対象に, 脳の磁気共鳴画像装置 (MRI) 画像や遺伝情報を調べ, 回復した前後でどんな変化が起きたかを突き止める.

数十億円の研究費を投入し, 全国の大学や製薬企業が共同で研究開発を進める.

国の推計によると, 65 歳以上の認知症患者は 15 年時点で約 520 万人. 30 年には最大約 830 万人に増え, 人口の 7% に到達すると予測する.

交通事故なども起きて社会問題化しており, 認知症の効果的な治療薬の開発は急務となっている.

動き始めた認知症のゲノム医療だが, 課題も残っている.

臨床も始まった癌に比べて, 病気の発症や進行に関わる遺伝子が未だ分っておらず有効な薬も少ない.

今後, 認知症に関わる様々な遺伝子が明らかになれば, 癌治療の様に診断の精度向上や創薬に繋がると期待される.

Have a nice day!
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