(3582) 精神疾患 学校で教育を2019/11/27 02:05

認知行動療法研修開発センターの大野 裕先生が日経に連載している 「こころの健康学」 で以下の如く仰有っておられる. (以下引用)

前回, 私が留学中に禁煙出来たのは, たばこの害について幼稚園で教えられた息子が泣きながら禁煙するよう懇願したからだと書いた.

息子が成人になってからもたばこを吸わないでいるのを見ると, 小さい頃の教育の大切さを感じる.

思い出したのは, 高校で精神疾患について教育する事になったという本紙記事を読んだからだ.

精神疾患に対する謂れのない偏見を持たないで済む様にする為にも, こうした教育をする事は大切だ.

こうした教育は, 保護者にとっても意味がある.

子どもを通して間接的にこころの健康に目を向ける機会になるからだ.

以前に私も参加して行った世界保健機関の調査では, 少なくとも 5 人に 1 人が, 一生のうち 1 度は治療を受けた方が良い精神疾患に罹る事が判っている.

1 家族か 2 家族に 1 人は精神疾患に罹るという, とても大きい数字だ.

処が, 実際に医療機関を受診する人は 2 - 3 割程度だ. 7 割以上の人が苦しみを抱えながら過ごしている.

子どもの教育は, こころの不調に目を向ける事の大切さを伝える事が出来る可能性がある.

また, 子どもの教育に携わっている教員にとっても, 自分のこころを振り返る機会になる.

教員は, 教材の準備や書類作成に追われ孤立しがちで, 精神的なバランスを崩し易い.

こころの不調を抱えながら, 無理をしている教師が己のこころを振り返る事が出来るのは大切だ.

この様な事からも, 精神疾患を教育する機会が生まれたのは素晴らしいと考えている. (引用終り)

一般に 「健康」 と言うと, 身体的なものを思い浮べる人が殆どであろうが, 「こころの健康」 を忘れてはならない.

個人的な見解であるが, 鍼灸師としての経験から見ても, "こころ" を病んでいる患者さんは実に多い.

更に言うならば, 自分自身では 「こころ」 を病んでいる事に気付いていない人が少なくないのである.

「身心一如」 と言われるが, 身体を病むとこころも病み, こころを病むと身体も病んでくる, と言っても過言ではない, と言うのが, 鍼灸師の仕事を通じた印象である..

Have a nice day!
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