(3727) 認知機能の低下招く 「フレイル」2020/01/11 02:28

蛋白質が不足すると, 高齢者は筋肉が衰えるなど 「フレイル」 (虚弱) という状態に陥り易く, 運動・認知機能が低下する.

この為, 厚生労働省は高齢者が必要な蛋白質を摂取するよう目標量を設定している.

健康増進法に基づく日本人の食品摂取基準は 5 年に 1 度改定されているが, 2020 年版に, 20 年 4 月からの目標量が示されている.

フレイルを予防する為の蛋白質の目標量は 1 日に必要な総エネルギー量に対する割合で上限と下限を示している.

20 年版の摂取基準では 65 歳以上は総エネルギー量の 「15 - 20%」 を目標としている.

前回の 15 年版の摂取基準では総ての年代で 「13 - 20%」 としていた.

今回は 50 歳以上について 「50 - 69 歳」 「70 歳以上」 の 2 区分から, 「50 - 64 歳」 「65 - 74 歳」 「75 歳以上」 と 3 区分に増やされている.

その上で 65 歳以上の下限を 2 ポイント上げ 「15%」 にし, 中年世代も 「14%」 と 1 ポイント引き上げ, 中高年の蛋白質の摂取不足を防ぐ.

総エネルギー量は活動量などで異なる為, 活動量が少ない人は総エネルギー量に対する割合では蛋白質の絶対量が不足する恐れもある.

同省は推奨量として 65 歳以上では男性で 「1 日当り 60 グラム」, 女性で 「同 50 グラム」 を掲げ, 加齢によって活動量が少なくなっている人についても推奨量以上を摂取するよう求めている.

一方, 蛋白質の取り過ぎは腎臓の状態を悪化させたり, 糖尿病のリスクを高めたりする可能性があり, 総エネルギー量に対して 20% の上限は全年代で変更はされない.

Have a nice weekend!
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