(3788) 肺高血圧症, 悪化防ぐ化合物を特定2020/03/13 02:59

東北大学の下川 宏明教授らは, 呼吸困難や疲れなどを起こし, 心不全に陥る恐れがある難病 「肺動脈性肺高血圧症」 の悪化を防ぐ化合物を特定する事に成功している.

ラットで試した処, 症状の悪化を抑制出来た事から, 治療薬の開発を目指し 臨床研究を開始したと言う.

肺動脈性肺高血圧症は, 心臓から肺に血液を送る肺動脈の細胞が異常に増え, 心臓に負担を掛ける.

血管を広げる既存薬では細胞の増殖を止められず, 肺を移植する以外に根本的な治療法がない.

研究チームは患者の肺から取った細胞に約 5600 種類の化合物を加え, 効果のあるものを探索した.

一部の植物に含まれる 「セラストラマイシン」 が細胞増殖を止める事が判明し, 肺高血圧症のラットで効果を確認している.

炎症などに関わる蛋白質に作用し, 細胞の増殖を抑えたとみている由.

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