健康小話

腕や脚, 脇の下などのむだ毛を除去する除毛剤を使った人から, 赤みや痒み, 腫れ, と言った皮膚ﾄﾗﾌﾞﾙの訴えが相次いでいるとして, 国民生活ｾﾝﾀｰが注意を呼び掛けている.

2014 年度以降約 6 年間の相談は 700 件を超え, 特に若い男性からの相談が急増していると言う.

ｾﾝﾀｰによると, 14 年 4 月から昨年 10 月末までに 「除毛剤等」 についての相談が 738 件寄せられている.

この中には, 脱毛ﾃｰﾌﾟや脱毛ﾜｯｸｽなどの脱毛剤も一部含まれているが, 大半はｸﾘｰﾑや泡を塗布して化学的に毛を除去する除毛剤に関するものだった由.

14 年度には僅か 2 件だった相談が 15, 16 年度と徐々に増え, 17 年度には 283 件. 19 年度は 10 月末までの集計で 317 件に達したと言う.

特に男性は 15 年度の 1 件から年々増え続け, 19 年度は 138 件と急増している.

年代が判明している相談者 710 人 (男性 208 人, 女性 502 人) を分析すると, 女性で最も多いのは 40 代, 次いで 30 代, 20 代の順となっている.

一方, 男性は 20 代が最多で, 30 代, 10 代と続いている.

相談内容では 「皮膚障害」 が 98% を占めている.

ﾄﾗﾌﾞﾙが生じた部位は, 女性では腕･手 53%, 脚 32% の順だったが, 男性は顔面･頭部が 41%, 脚が 36% で, 髭の除去が皮膚障害を招くｹｰｽが目立っている.

ｾﾝﾀｰが市販されている除毛剤 10 製品を調べた処, 本体や説明書に顔に使用出来ると表示した製品はなかった由.

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