健康小話

京都府立医科大の研究ﾁｰﾑは, 神経細胞が死に, 全身の筋力が弱っていく難病の 「筋萎縮性側索硬化症 (ALS)」 患者の脳脊髄液から 2 種類の蛋白質を測定する事に成功し, 正確で迅速な ALS 診断が可能になったと発表している.

ALS は, 経験ある専門医でないと診断が難しく, 確定に時間が懸かる.

これまで TDP-43 や NfL と言った蛋白質の濃度で診断出来ると指摘されていたが, 測定が難しかったと言う.

研究ﾁｰﾑは, 微量の蛋白質を測定出来る技術を活用し, ALS 患者と ALS に似た障害の患者など 2 集団, 計 150 人で, 髄液中の TDP-43 と NfL の濃度を測定し, 比較を行ったのである.

その結果, ALS 患者はこの 2 つの濃度が上昇し, 両方の指標を組み合わせる事で非常に高い精度で ALS と診断出来たと言う.

ﾁｰﾑは, 今後, 数百人規模の患者で有用性を検証して行く計画である

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