(3865) 「全体としての健康」 大切に2020/05/29 03:12

今日も, 昨日に引き続き中川先生の日経連載コラム 「がん社会を診る」 から以下に引用したい.

新型コロナウイルスの猛威はひとまず収束に向っている様です.

今月 25 日までの国内の感染者数は約 1 万 6400 人, 死亡者は約 850 人で, 他の先進国と比べて, 圧倒的に少ない事に驚きます.

一方, 世界では 530 万人超, 34 万人超にも上ります.

然し, 100 年前の A 型インフルエンザのパンデミックでは, 全世界で人口の 4 分の 1 に相当する約 5 億人が感染し, 4000 万人が死亡したと推定されています.

1918 年から 20 年に流行した 「スペイン風邪」 は日本でも猛威を振るいました.

18 年 11 月にピークとなり, 翌年の夏前に収束した第 1 波では, 患者数は人口の約 4 割に当る約 2117 万人で, 死者数は 25 万 7000 人, 致死率は約 1.2% でした (内務省記録).

尚, 当時,皇太子だった 17 歳の昭和天皇も罹患しています.

19 - 20 年に第 2 波が襲い, 患者は約 241 万人, 死者は約 12 万 8000 人でした.

感染者が第 1 波より少ないのは, 免疫を獲得した人が増えた事が原因かもしれませんが, 致死率は約 5.3% と第 1 波の 4 倍強になりました.

内務省の記録では全流行期間の総感染者は約 2380 万人, 死者約 38 万 9000 人とされています.

尚, インフルエンザウイルスが初めて分離されたのは 33 年ですから, ワクチン開発などは論外でした.

当時の対策は, マスクの着用, 患者の隔離, 接触者の行動制限, 手洗いや消毒, 集会の延期と言ったものでした.

今の日本と殆ど違いはありません.

流行期の感染症に警戒するのは当然ですが, 日本人の死因のトップは癌で, 戦前から増え続けています.

日本における年間の癌死亡数は, スペイン風邪による国内総死亡数と略等しい約 38 万 (2019 年予測) です.

流行性の感染症と異なり, 毎年 40 万人近い死者を出し続けている事を忘れてはなりません.

コロナ禍には必ず終りがあります. 先ずは, 一人一人の行動によって, 早期の終息を目指す必要があります.

その上で, 癌に対する備えも怠ってはいけません. コロナ問題にばかり関心が集中し, 「全体としての健康」 が損なわれる事のない様にしたいものです. (引用終り)

「全体としての健康」 も肝要であるが, 昨日のマスコミの報道では, 新型コロナの "第 2 波" の兆しが, 早くも, 北九州や東京でも懸念される
.
勝って兜の緒を締めよ! と言う言葉があるが, 緊急自他宣言が解除となり, 些か気が緩みすぎてはいないだろうか?

これまでの辛抱を元の木阿弥にしてはならない.

Have a nice day!
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