(3947) 癌患者, 下垂体に副作用で生存長く2020/08/19 02:07

「オプジーボ」 などの免疫の働きを利用した癌治療薬を投与した患者のうち, 脳の 「下垂体」 という場所に副作用が出た人は, 出なかった人と比べ, 生存する期間が長かったと, 名古屋大のチームが発表している.

薬の作用が発揮され易い人は, 副作用も出易いのが原因とみている.

チームは今後, 治療前に下垂体の副作用が出るか如何かを予測する指標を探す方針と言う.

有馬 寛教授は 「副作用を適切に診断し, 治療すれば生存期間が延びる事が判明した. 薬の効果を予測出来る可能性もあるので, 副作用が疑われる症状が出た場合は検査してほしい」 とコメントしている.

チームの岩間 信太郎講師らは 2015 年 11 月以降, 名古屋大病院の非小細胞肺癌と悪性黒色腫の患者, 計 174 人に, オプジーボなどの癌免疫治療薬を使い, 約 3 年間, 経過を追跡している.

肺癌の 108 人中 4 人, 黒色腫の 66 人中 12 人に下垂体の副作用が出た.

患者の半数が亡くなるまでの期間を調べると, 肺癌では, 下垂体の副作用が出なかった場合は 441 日だったが, 副作用が出た場合はこの期間に死亡した人はいなかった.

一方, 黒色腫では, 副作用が出ると 885 日, 出ないと 298 日で, 何れの癌も副作用が出た方が生存期間が長かった.

下垂体は生きる上で必要な様々なホルモンを分泌しているが, 副作用で機能が低下すると, 倦怠感や食欲不振などの症状が出る為, 不足したホルモンを薬で補う治療をすると言う.

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