(3954) 教員の猥褻処分, 18 年度最多に!2020/08/26 02:52

日経の報ずる処によると, 学校教員による性暴力が増加していると言う.

猥褻や性的言動で処分された教員は 2018 年度, 過去最多の 282 人で, 被害者の 49% に当る 138 人は勤務校の児童生徒や卒業生だった..

専門家は 「先生と子どもで圧倒的な力の差があり, 性暴力のリスクを常に孕む」 と指摘している.

教員の処分情報が共有されず, 他地域で再び教壇に立てる点も疑問視されている.

東京都のフォトグラファー, 石田 郁子さん (42) は 15 歳の時, 中学の教員から被害に遭った. 高校受験の指導を受ける中, 教員宅に連れて行かれてキスされた.

卒業後, 行為はエスカレートし, 19 歳まで続けられた.

「先生が自分を性的な対象と見ていると全く思わなかった. 嫌か如何か何て考えられず, 行為の際は 『電気のブレーカーが落ちた様な感覚』 でいた」.

約 20 年後, 少女を暴行した児童養護施設職員の裁判を傍聴した事で性暴力被害だったと初めて認識. 当時の感覚が甦るフラッシュバックも体験した.

教育委員会に調査を依頼したが, 教員に事実を否定され, 賠償を求め提訴した. 東京地裁判決は 「提訴が遅過ぎる」 と棄却したが, 石田さんは 「被害者は何も悪くない」 と自分の実名を公表して被害を訴えた.

7 月には刑法の性犯罪規定見直しを議論する法務省の検討会に呼ばれ, 自らの体験を語った.

猥褻による処分は増加傾向で, 文部科学省は各地の教委に対し, 被害者が児童生徒の場合, 免職を求めている.

然し, 3 年経過すれば教員免許を再取得出来る上, 処分内容も自治体間で共有されていない.

児童ポルノで逮捕された教員が別地域で採用され, 子どもに加害する例もあった.

性暴力被害に詳しい上谷 さくら弁護士は 「処分情報を自治体間で共有出来る様にするなど, 国が関与すべきだ」 と指摘.

被害生徒の中には教員に抱く尊敬や親しみを 「恋愛」 にすり替えられ, 成人後に心的外傷後ストレス障害 (PTSD) を発症するケースもある.

「学校関係者は, 学校は性暴力が起り易い構造である事を自覚すべきだ」 と話している.

性犯罪者には再犯者が多いとされる. 日本は性犯罪に対して, 海外に較べ, 対応が遅れていると言わざるを得ない..

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