(3992) ES細胞で初の移植治験2020/10/03 01:54

国立成育医療研究センターは, 胚性幹細胞 (ES 細胞) から作製した肝細胞を移植する治験を世界で初めて実施している.

生まれつき肝臓病だった赤ちゃんに移植し経過は良好だという.

この治療方法の安全性を更に積み重ねていけば, 他の肝臓疾患の治療にも応用出来ると期待しているとの事.

生まれつき, 有毒なアンモニアを肝臓で分解出来ない 「尿素サイクル異常症」 をもった生後 6 日目の新生児に, ES 細胞由来の肝細胞を 昨年 10 月に移植した.

移植後, 体内でアンモニア値が高くなる異常はみられなくなった.

今年 3 月には, 父親の肝臓を移植する手術をしたが, 合併症などは発生せず良好に経過し, 既に退院していると言う.

この治療法を別の患者でも治験し, 有効性や安全性を確認していく計画との由.

尿素サイクル異常症は, 血中のアンモニア値が高くなり, 嘔吐や痙攣を引き起し, 命に関わる場合もある.

数千 - 数万人に 1 人程度の割合で発症し, 国内には凡そ 1000 人の患者がいると推定されている.

根本的な治療には肝臓の移植が必要だが, 新生児に手術をするのは難しく, 体重が 6 キログラム程に成長するまで数カ月待たなければならなかった.

この期間は食事制限や薬を投与して治療するが, 患者に負担が懸かる上, 重い発作が起きるなどの危険もあった様だ.

海外では脳死した人の肝臓から採取した肝細胞を保存して治療に使い, 肝臓移植までの期間を安全に過ごせる.

然し, 日本ではこの治療法は認められておらず, ES 細胞から作った肝細胞を用いる方法が適していると判断したと言う.

治療に当った笠原 群生・臓器移植センター長は 「治療の安全性が確認されれば, 慢性肝疾患など他の肝臓疾患にも ES 細胞を用いた再生医療が可能になるだろう」 と期待を寄せている.

Have a nice weekend!
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