(4053) オンライン診療と東洋医学2020/12/03 01:22

田村 憲久厚生労働相は, 過日, 「患者が普段からかかっている 『かかりつけ医』 が診療する場合に, オンライン診療の初診を解禁する」 と表明している.

河野 太郎規制改革相と平井 卓也デジタル改革相と合意したと言う.

かかりつけ医の詳細な要件や対象疾患などは今後詰められる事になる.

オンライン診療は, 初診は対面が原則で, 対象疾患も主に生活習慣病などに絞っていた.

然し, 新型コロナウイルスの感染拡大で, 政府は特例的・時限的な措置として 4 月, 初診も全面的に容認し, 対象疾患の縛りも無くした.

菅 義偉首相はオンライン診療の恒久化を指示しており, 田村, 河野, 平井の 3 閣僚で協議.した結果, 「安全性と信頼性をベースに初診も含め原則, 解禁する」 と合意したのである.

但し, 医療現場からは, 受診歴がないなど, 患者の状態を予め把握出来ていないと誤診に繫がると言った懸念も出ている.

東洋医学の診断法には, 「望診」 「聞診 (ブンシン)」 「問診」 「切診 (セッシン)」 と言って, 四つの診断法 (所謂, 四診法) がある.

視覚を透して病態を診断するのが望診で, これは “神技” とも称されている.

聴覚・嗅覚を透して病態を診断するのが聞診で, これは “聖技” とも称されている.

問い掛けと応答によるのが問診で, これは “工技” とも称されている.

そして, 手指で患者に触れて病態を診断するのが切診で, これは “巧技” と称されている.

四診法の中では, 文字通り, 神技に通じている事が最も望ましいのであるが, オンライン診療は, ある意味, 切診を欠いた四診法の組み合わせであると言えなくもない.

切診は, やや軽んじられていると思われがちであるが, 患者さんの患部に触れて診る事の大切さも忘れてはならない.

昔から, 「手当て」 という言葉が治療も意味しているのは, この様な意味合いからである.

当然の事ながら, 重篤な疾患が予想される場合は, 誰もオンライン診療で済まそうとは考えないに違いない.

オンライン診療への "懸念" は杞憂に近いのではないだろうか.

Have a nice day!
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