(4179) 癌治療技術がワクチンにも2021/04/08 02:02

引き続き, 中川先生の 「がん社会を診る」 からの引用です

18 日の朝, 東京大学病院内で, 新型コロナウイルス感染症のワクチンを接種しました.

打った直後は痛みなどの症状は殆どありませんでした. 暫く様子をみて, 直ぐに仕事に戻りました.

ただ, 翌朝から打った左肩が痛み始めました.

痛みのピークは翌日の午後で, 2 日目には消えました.

2 回目の接種は 3 週間後です.

私が接種を受けたこのワクチンは, メッセンジャー RNA (mRNA) 医薬品の第一号です.

mRNA は核の中の DNA から遺伝情報の一部を転写して作られるもので, これを元にアミノ酸が連結されて蛋白質が合成されます.

mRNA 医薬品は, 人工的に作成した mRNA を投与し, 特定の蛋白質を体内で作らせる医薬品です.

新型コロナウイルスが持つ突起状のスパイク蛋白質だけを作らせる mRNA を注射する事で, ウイルスに対する抗体が作られ, 免疫が整う事になります.

ワクチン接種後に受け取った 「新型コロナワクチン接種記録書」 には 「コミナティ筋注」, 製造販売ファイザー株式会社とあります.

ただ, その下に 「BIONTECH」 の名前もありました.

このコミナティと言うワクチンの開発には, 独バイオ企業ビオンテックが中心的役割を果しました.

ワクチンの開発コードが 「BNT」 で始まる事でも分ります.

ドイツの古都マインツに本拠を置くビオンテック社は, トルコ生まれの移民で医師のウグル・サヒン氏が, やはりトルコ系の医師である妻と 2008 年に設立しました.

元々, 夫妻の関心は癌治療にありました.

実際, 2001 年に設立した最初の会社 (ガニメド社) では, 胃癌などに発現し易い蛋白質をターゲットにした 「抗体治療薬」 の開発を行って来ました.

尚, ガニメド社は日本のアステラス製薬に約 500 億円で買収され, 抗体薬 「ゾルベツキシマブ」 の臨床試験が世界規模で進んでいます.

ビオンテック社でも mRNA を使った癌治療の開発が進んでおり, これが短期間でのワクチン開発に繫がりました.

癌治療への情熱と技術開発の蓄積が, コロナ収束に向けた切り札に繋がったと言えます. (引用終り)

mRNA ワクチンの何たるかが、良くお分りになったのではないだろうか?

Have a nice day!
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