(5441) 甲状腺ホルモンの類似分子, 脂質異常症の候補薬2024/09/23 02:45

名古屋大学の大川 妙子准教授らは, 血中のコレステロールや中性脂肪が過剰になる脂質異常症の新薬候補を開発したと言う.

脂質代謝に関わる甲状腺ホルモンに似た分子で, マウスの実験では既存の分子で課題だった副作用が軽減しており, 製薬会社などと臨床応用を目指す.

脂質異常症は肥満や運動不足で発症する病気で, 血中で過剰になった脂質が血管の壁に蓄積し, 動脈硬化を引き起こす.

血栓が出来ると, 脳梗塞や心筋梗塞と言った重篤な病気の発症に繫がる可能性がある.

世界肥満連合 (WOF) は 2035 年までに世界人口の半数以上が肥満または過体重になると予測する.

コレステロールの合成を抑える 「スタチン」 や小腸からの脂質吸収を抑える 「エゼチミブ」 が主に使われるが, 薬の飲み合わせなどで服用出来ない場合もあり, 「より多様な治療法が求められている」 (研究チームの佐藤 綾人特任准教授).

研究チームは甲状腺ホルモンに着目し, 構造が似た分子を開発した. 通常, 甲状腺ホルモンは不整脈を起したり, 骨密度を低下させたりする作用もある. 開発した分子は肝臓にのみ作用する構造に設計した.

脂質異常症を発症させたマウスに投与した処, 血中や肝臓の脂質量を減少させられた.

海外のチームが既に開発していた別の分子で確認された心拍数の増加や骨密度の減少と言った副作用の影響も見られなかった.

佐藤特任准教授は 「臨床応用には製薬企業などとの連携が重要になる. 多くの患者に薬を届けられるよう研究を進めて行きたい」 と話している.

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