(5503) 膵臓癌, 尿で早期発見 (2)2024/11/24 01:23

膵臓は 「暗黒の臓器」 と呼ばれ, 臓器のサイズが小さい. 周辺の臓器に隠れてしまう為, 微小な癌が見付け難い. 医療画像で見付かる大きさでは既に進行してしまって, 手術が難しい場合が多い.

癌を見付けるのが難しいとされて来た画像診断で, 効率的に発見する技術の確立が進む.

国立がん研究センターはスタートアップのリンクメッド (千葉市) などと, 微小な膵臓癌を見付ける検査薬剤を開発した.

膵臓癌の細胞表面に現れる蛋白質 「EGFR」 に強く結び付く薬剤を作った.

患者に薬剤を投与し, 陽電子放射断層撮影装置 (PET) で撮影すると, 癌細胞にくっ付いた薬剤が反応する事で, 癌細胞を見付け易くする.

膵臓癌の診断ではコンピューター断層撮影装置 (CT) や磁気共鳴画像装置 (MRI), 超音波内視鏡を使って膵臓癌を確認する.

通常の検査では小さい膵臓癌は写り難く診断が難しい. リンクメッドなどが開発した技術では, 3 ミリメートルから 1 センチメートル程の微小な膵臓癌を見付ける事が出来ると言う.

3 段階ある内の臨床試験 (治験) の内, 第 1 段階の治験を始めた. 25 年度内までに第 1 段階の治験を終え, 第 2, 第 3 の段階でデータを集め, 承認申請を目指す.

リンクメッドの吉井 幸恵社長は 「現状の画像診断では見えない病変を確認出来, 早い段階で可視化出来れば, どの箇所を手術すればいいか, 具体的な治療方法を決められる」 と意義を説明する.

薬剤には銅の放射性同位体が使われるが, これは癌治療においても効果が期待されている. 今後は治療薬として応用も見込まれる.

実用化 出来れば, 手術で切除出来ない程小さい癌や転移した箇所も効率的に治療出来る様になる.

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