(4180) 癌治療研究が生きたワクチン2021/04/09 01:32

今回も, 中川 先生の 「がん社会を診る」 からの引用です. 参考にして戴きたい. (以下引用)

先月 18 日に新型コロナワクチン 「コミナティ」 の接種を受け, 8 日が 2 回目です.

独ビオンテック社が開発の中心を担ったこのワクチンは, 新型コロナウイルスが細胞に侵入する際の足掛りとなる突起 (スパイク) だけを作らせるメッセンジャー RNA (mRNA) を注射します.

コミナティが接種されると, スパイクの蛋白質が一時的に作られる為, 中和抗体が産生され, 本物のコロナウイルスが侵入しても, 感染を防ぐ事が出来ます.

mRNA は短時間で分解され, 核内の DNA に影響を与える事もない為, 非常に安全なワクチンと言えます.

元々, ビオンテック社は癌治療用のワクチンの開発に取り組んで来ました.

癌細胞の表面には, 癌の種類毎に共通する蛋白質 (癌抗原) が発現します.

患者個別にも存在します.

免疫細胞は癌抗原を目印に攻撃します.

その癌抗原を作らせる mRNA を投与する事で, 攻撃力を高めようと言うものです.

コミナティが第 1 号となった mRNA 医薬品のアイデアは 90 年代からありました.

然し, mRNA は非常に脆い為, 体内で直ぐ分解されてしまいます.

マイナス 70 度の超低温管理や慎重な搬送を要するのもこの為です.

ビオンテック社は癌ワクチンの開発でノウハウを蓄積した 「脂質ナノ粒子」 に新型コロナを封入する事でこの問題を解決しています.

ただ, この脂質ナノ粒子にはポリエチレングリコール (PEG) が使用されており, アナフィラキシーの要因と考えられています.

アナフィラキシーが女性に多いのは, 化粧品に含まれる PEG がアレルギー反応の素になる 「感作」 をさせていた可能性がある様です.

然し, このワクチンによる発症予防効果は 95% もあり, アナフィラキシーの発生頻度は 100 万回当り 5 回程度と 「費用対効果」 は明らか.

人口の 7 割以上が接種すれば, ウイルスの流行が収まる 「集団免疫」 が実現され, コロナ禍は収束します.

世界的に接種が進み, イスラエルでは 2 人に 1 人以上が 2 回の接種を完了していますが, 日本では始まったばかり.

接種率は世界最低レベルに低迷しており, 大きな問題です. (引用終り)

コロナ感染の 「第 4 波」 がいよいよ現実のものとなってきている. 医療崩壊がまさに始まりつつあるのである. また, 今や感染力がより強くなった "変異型" が主流にを占めつつあると言う..

有効な治療薬が存在していない以上, ワクチン接種がパンデミックを食い止める最善の手段と言わざるをえない.

ワクチンに否定的な見解もある様だが, 優先順位の問題であろう.

Have a nice day!
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