(5695) 「産後ケア」 便利に, お気軽に - 利用 1 割止まり, ― 2025/06/04 02:32

出産後の母親を支援する 「産後ケア」 の利用拡大に向けた取り組みが広がっている, と日経が報じている.
入浴施設で提供する他, インターネットで簡単に予約出来る仕組みも導入が始まった.
子育て環境整備のため, 国が事業を後押しするが, 利用率は 2022 年度に 1 割止まり. 気軽に使える選択肢を増やそうと官民が工夫を凝らす.
神奈川県藤沢市にある日帰り入浴施設の一角. 月 2 回, 助産師や看護師, 保育士らがベッドや授乳スペースを設置し, 入浴中の母親から乳児を預かって育児相談にも乗る. NPO 法人コハグ (同県鎌倉市) が実施する 「産後ケア銭湯」 だ.
23 年に始め, 24 年に月 2 回に増やした. 生後 1 - 4 カ月頃が対象で, 料金は施設利用料を除いて 7980 円. 母親は最大 6 時間, 入浴や食事などをして過せる.
「久し振りにゆっくりお風呂に入れた」 「夫婦でのんびりと食事出来た」. こうした感想が寄せられ, 予約が埋まる日もある. 授乳や成長の状況などを専門家に相談して安心出来たと話す母親も多いと言う.
コハグ代表理事の助産師, 大貫 詩織さんも 22 年に出産し, 自治体が委託する産院などで産後ケアを受けた.
「一息吐きたい時に使える手軽な選択肢があれば」 と施側の協力を得て実現に漕ぎ着けた. 人材確保やノウハウの共有を進め 「実施場所を増やして行きたい」 と話す.
産後ケアは産後まもない女性が心身のケアや育児相談を受けられるもので, 国が子育て環境の整備や産後鬱防止の為, 出産後 1 年以内の母子を対象に事業を実施.
(1) 病院などに泊まる宿泊型 (2) 一時滞在のデイサービス型 (3) 助産師らが赴く訪問型...があり, 民間企業も参入している.
改正母子保健法に基づき, 21 年度から市町村 (特別区を含む) の努力義務になった.
病院や助産所などに委託し, 運営費を自治体や国が補助する. 23 年度は全国の 9 割に当る 1547 自治体が実施し, 14 年度から 50 倍超に増えた.
都市部の利用者は増えつつある. 利用率は東京都江東区で 23 年度に 5 割を超えた. 千代田区も 24 年度に 3 割程. 23 区内のある自治体の担当者は 「人気の施設は予約が取り難くなる事がある」 と話す.
だが, 全国的にみれば浸透は半ばだ.
こども家庭庁によると, 分娩件数に占める利用者数は 22 年度時点で 10.9%. 大貫さんが代表を務める子育て支援企業リーヌ (鎌倉市) が妊産婦に実施した同年の調査でも 87% が 「利用したい」 と答えたが, 実際の利用は 14% だった.
理由には 「費用が高い」 「近くに施設がない」 「利用方法が分らない」 が挙がった. 「家族や周囲の理解を得られない」 との回答もあった.
自治体の事業は民間のサービスに比べて費用が抑えられるものの 「家族から援助が受け難い」 などの条件を設けている場合がある. 産後ケアを特別なサービスと捉え 「自分が贅沢をしてもいいのか」 と躊躇う母親もいると見られる.
利用を後押しする為, こども家庭庁は実施要綱で 23 年度から対象を 「産後ケアが必要な人」 と明記. それまで 「心身の不調や育児に不安がある」 などとしていたのを見直し 「誰もが平等に受けられるユニバーサルサービス」 だと明確にした.
デジタルトランスフォーメーション (DX) で手続き面のハードルを下げる動きもある.
育児支援事業を手掛けるグッドバトン (東京・中央) は 23 年から産後ケアのネット予約サービス 「あずかるこちゃん」 の提供を福岡市の施設などで試験的に始めた.
24 年 12 月から新潟県糸魚川市で展開. 25 年 4 月には神奈川県横須賀市とも実証実験の実施で連携協定を結んだ.
施設の検索や情報登録, 予約, キャンセルがスマホで可能になる. 予約時に電話で施設側に体調を詳しく伝えたり, 自治体に申込書を出しに行ったりと言った手続きが必要な場合が多く, 導入によって利用者だけでなく施設側の負担も軽くなる. 糸魚川市では予約確定までの市職員の作業時間が 9 割以上短くなった.
グッドバトン代表で産婦人科医の園田 正樹さんは 「使い易さや安心して受けられる環境を利用者目線で整えて行く事が大切だ」 と話す.
母親の心身の回復は子どもや家族にもプラスとなり, 助産師らに相談出来る場があると知って貰うだけでも利点があると強調する.
「希望する誰もが受けられる様に, 当り前のケアとして理解を広げて行く事も求められる」 と話している.
Have a nice day!
----------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, お気軽にご相談ください.
(E-Mail ; tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.
入浴施設で提供する他, インターネットで簡単に予約出来る仕組みも導入が始まった.
子育て環境整備のため, 国が事業を後押しするが, 利用率は 2022 年度に 1 割止まり. 気軽に使える選択肢を増やそうと官民が工夫を凝らす.
神奈川県藤沢市にある日帰り入浴施設の一角. 月 2 回, 助産師や看護師, 保育士らがベッドや授乳スペースを設置し, 入浴中の母親から乳児を預かって育児相談にも乗る. NPO 法人コハグ (同県鎌倉市) が実施する 「産後ケア銭湯」 だ.
23 年に始め, 24 年に月 2 回に増やした. 生後 1 - 4 カ月頃が対象で, 料金は施設利用料を除いて 7980 円. 母親は最大 6 時間, 入浴や食事などをして過せる.
「久し振りにゆっくりお風呂に入れた」 「夫婦でのんびりと食事出来た」. こうした感想が寄せられ, 予約が埋まる日もある. 授乳や成長の状況などを専門家に相談して安心出来たと話す母親も多いと言う.
コハグ代表理事の助産師, 大貫 詩織さんも 22 年に出産し, 自治体が委託する産院などで産後ケアを受けた.
「一息吐きたい時に使える手軽な選択肢があれば」 と施側の協力を得て実現に漕ぎ着けた. 人材確保やノウハウの共有を進め 「実施場所を増やして行きたい」 と話す.
産後ケアは産後まもない女性が心身のケアや育児相談を受けられるもので, 国が子育て環境の整備や産後鬱防止の為, 出産後 1 年以内の母子を対象に事業を実施.
(1) 病院などに泊まる宿泊型 (2) 一時滞在のデイサービス型 (3) 助産師らが赴く訪問型...があり, 民間企業も参入している.
改正母子保健法に基づき, 21 年度から市町村 (特別区を含む) の努力義務になった.
病院や助産所などに委託し, 運営費を自治体や国が補助する. 23 年度は全国の 9 割に当る 1547 自治体が実施し, 14 年度から 50 倍超に増えた.
都市部の利用者は増えつつある. 利用率は東京都江東区で 23 年度に 5 割を超えた. 千代田区も 24 年度に 3 割程. 23 区内のある自治体の担当者は 「人気の施設は予約が取り難くなる事がある」 と話す.
だが, 全国的にみれば浸透は半ばだ.
こども家庭庁によると, 分娩件数に占める利用者数は 22 年度時点で 10.9%. 大貫さんが代表を務める子育て支援企業リーヌ (鎌倉市) が妊産婦に実施した同年の調査でも 87% が 「利用したい」 と答えたが, 実際の利用は 14% だった.
理由には 「費用が高い」 「近くに施設がない」 「利用方法が分らない」 が挙がった. 「家族や周囲の理解を得られない」 との回答もあった.
自治体の事業は民間のサービスに比べて費用が抑えられるものの 「家族から援助が受け難い」 などの条件を設けている場合がある. 産後ケアを特別なサービスと捉え 「自分が贅沢をしてもいいのか」 と躊躇う母親もいると見られる.
利用を後押しする為, こども家庭庁は実施要綱で 23 年度から対象を 「産後ケアが必要な人」 と明記. それまで 「心身の不調や育児に不安がある」 などとしていたのを見直し 「誰もが平等に受けられるユニバーサルサービス」 だと明確にした.
デジタルトランスフォーメーション (DX) で手続き面のハードルを下げる動きもある.
育児支援事業を手掛けるグッドバトン (東京・中央) は 23 年から産後ケアのネット予約サービス 「あずかるこちゃん」 の提供を福岡市の施設などで試験的に始めた.
24 年 12 月から新潟県糸魚川市で展開. 25 年 4 月には神奈川県横須賀市とも実証実験の実施で連携協定を結んだ.
施設の検索や情報登録, 予約, キャンセルがスマホで可能になる. 予約時に電話で施設側に体調を詳しく伝えたり, 自治体に申込書を出しに行ったりと言った手続きが必要な場合が多く, 導入によって利用者だけでなく施設側の負担も軽くなる. 糸魚川市では予約確定までの市職員の作業時間が 9 割以上短くなった.
グッドバトン代表で産婦人科医の園田 正樹さんは 「使い易さや安心して受けられる環境を利用者目線で整えて行く事が大切だ」 と話す.
母親の心身の回復は子どもや家族にもプラスとなり, 助産師らに相談出来る場があると知って貰うだけでも利点があると強調する.
「希望する誰もが受けられる様に, 当り前のケアとして理解を広げて行く事も求められる」 と話している.
Have a nice day!
----------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, お気軽にご相談ください.
(E-Mail ; tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.