健康小話

今回は, 認知行動療法研修開発ｾﾝﾀｰの大野 裕先生が日経に連載しておられる 「こころの健康学」 から, 以下引用したい..

厳しい冬の寒さから解放されて暖かい日が続く様になった.

ｽｷﾞ, ﾋﾉｷと続いた花粉の期間も後少し我慢すればﾋﾟｰｸを過ぎそうで, 外で身体を動かす人も多くなりそうだ.

私たちは経験的に, 身体活動が体によい影響を与えるだけでなく, こころの健康を高める効果がある事を理解している.

それを裏付ける科学的研究がこれまで数多く行われて来た.

1000 件以上に及ぶ研究成果を纏めた学術論文が最近発表された.

それによると, 運動は鬱や不安など, こころの不調を体験している人は勿論, 腎臓病などの慢性的な体の病気を抱えている人や, 妊娠したり出産したりした人のこころを元気にする効果がある事が裏付けられていると言う.

心身に問題を抱えていない人にとっても健康の維持に運動は欠かせないと言う報告は多い.

運動の種類によっても効果の違いがあり, 筋ﾄﾚの様な運動は鬱に効果があるのに対し, ﾖｶﾞなどの運動は不安を軽くする働きがある様だ.

運動の時にその強度を高めると効果は高くなる.

一方で, こころの健康を高める為には 1 回の運動時間は長くなり過ぎない方が良いとされている.

体を鍛える時との違いだが, 気軽に体を動かす事でこころが元気になるのは有難い.

身体活動がこころを健康にするﾒｶﾆｽﾞﾑが十分に解明されているとは言えないが, ﾄﾞｰﾊﾟﾐﾝやｾﾛﾄﾆﾝ, ｴﾝﾄﾞﾙﾌｨﾝなど脳内の化学物質が関係しているのではないかと推測されている.

春を楽しみながら体を積極的に動かして, こころの健康を高めて欲しい. (引用終り)

「心身一如」 と言うが, 身体が解れると, 頑ななこころも解れて来る.

また, 頑なな心も, 身体を解す事で, しなやかさを取戻す事が出来る.

勿論, 時間を必要とする事も少なくないが, 職業柄, 日頃j実感している事である.

Have a nice weekend!
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