(5087) 解決策, 周りに必ずある2023/10/05 02:21

認知行動療法研修開発センターの大野 裕先生が日経に 「こころの健康学」 と言うコラムを連載しておられる. 人間のこころの在り様について様々な考察がなされており, 私は何時も楽しみにしている. (以下引用)

以前, アナウンサーとして活躍した小川 宏さんと対談した事がある.

小川さんは鬱病になった経験があった.

借金の保証人になっていた為, 殆どの財産を失った事がきっかけだったと言う.

それまで自分はストレスに強いと考えていた小川さんは, 自分のこころの変化をなかなか受け入れられなかった.

その様な状態が続いていたある日の早朝, 小川さんは踏切まで行き自ら命を絶とうとする.

電車が近づいて来て足を踏み出そうとしたその瞬間, 小川さんのこころの中に家族の姿が浮かんだ.

同時に, 自ら命を絶つ事を戒める発言を続けていた先輩アナウンサーの言葉が頭に浮かんだ.

出した足を引っ込めると, 小川さんの目の前を電車が通り過ぎて行った.

衝動的な行動の怖さを感じる話だ.

悩んで内向きになっていると目に入らない事が多いが, 誰にも自分の事を心配して呉れる人はいる.

そうした人たちを思い出せれば, 自分を取り戻す事が出来る.

今の苦しい状況を切り抜けて行く工夫が出来る様にもなる.

その時如何する事も出来ない様に思えたとしても, 対処の手立てが見付かる可能性は十分にある.

時間が経てば状況も変る. 解決を焦らない事だ.

命を絶とうとする人は, それが唯一つの解決策だと思い込んでいる.

然し落ち着いて周りを見渡してみれば, 解決策は幾つもある.

一人だと思っていても助けて呉れる人はいる.

小川さんの話から, 思い込みから距離を置いて考え直す事の大切さが伝わって来た. (引用終り)

確かにその通りなのであるが, 鬱状態に陥ってしまうと, 概して "距離を置いて" 自分を客観的に見詰め直すのは困難なものである.

Have a nice day!
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