血液からアルツハイマー病原因物質検出2013/03/28 01:55

島津製作所の田中 耕一フェローの研究グループは, 認知能力を損なうアルツハイマー病の研究目的で血液を調べ, 血液中に僅かに含まれている原因物質 「アミロイドベータ」 の検出に成功した, と昨日の日経夕刊が報じている.

ノーベル化学賞を受けた質量分析技術を発展させ, 他の成分があっても正確に見分ける事が可能だと言う.

今後数年の研究で, 原因物質の量と発症の関係が明らかになれば, 早期診断や新薬の効果を見極める有力な手立てとなり, 治療研究が大きく前進する可能性が出てきた訳である.

研究グループは, 国立長寿医療研究センターと共同研究を開始したとの事.

アルツハイマー病は発症する 10 - 15 年前から, 脳に蛋白質 「アミロイドベータ」 が蓄積するという.

血液にも浸み出ていると考えられるが, ごく微量のために, 従来技術では, 血液検査で詳細に測るのは事実上不可能だったのである.

研究グループは, 特定の蛋白質と結びつく微粒子を開発した他, 蛋白質を篩分ける質量分析技術の感度を高めたと言う.

体内の膨大な蛋白質から病気に関る蛋白質を絞り込むのは, 世界中からたった 1 人を探し出すくらい難しいと言われていた.

国立長寿研は 「検出感度が高く, 複数ある種類や量が詳しく分る」 と話している.

現在, アミロイドベータを調べるには, 癌診断に使う陽電子放射断層撮影装置 (PET) を活用したり, 背骨に注射をして脳髄液を採取したりする. その為, 検査負担が大きいと言う課題があったのである.

血液検査で簡単に分れば, 治療の手掛かりが見付かるとの期待が高まる.

国立長寿研ではセンターの倫理委員会に研究を申請中で, 認可を受け次第, 応用研究を始める計画だと言う.

アルツハイマー病も 「早期発見, 早期治療」 が可能になる日が一日も早く実現する事を望みたい.

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