(4376) インフル, 今年も少なく, 免疫低下で, 重症化の恐れ2021/10/22 01:53

新型コロナウイルス下で 2 度目のインフルエンザ流行シーズンが訪れる.

現状では患者は殆ど報告されていないが, 昨冬流行しなかった事から免疫を持たない人が増えており, 感染した場合に重症化する恐れがある.

マスク着用など感染対策を徹底するとともに, インフルエンザのワクチンを接種する事が重要だ.

厚生労働省は毎年 9 月以降, 全国約 5000 カ所の医療機関の患者数を取り纏めて発表する.

例年なら報告開始から 1 週間で, 患者は数百人に達するが, 今年は 9 月 26 日までで 4 人. 昨年同時期の 11 人に続き, 極めて少ない水準で推移している.

インフルエンザウイルスは主に飛沫や物の表面を介して感染する.

コロナ対策で国境を跨ぐ人の移動が減った他, マスク着用や手指消毒の徹底, 3 密回避などに取り組んだ事で, インフルエンザ患者の減少にも繫がっているとみられる.

昨シーズンのインフルエンザ感染者数は過去 3 年間の平均の 1000 分の 1 程度だった.

コロナとの同時流行が懸念され, インフル予防接種に関心が高まり, 国内では例年より多い約 6680 万人分のインフルエンザワクチンが出荷されたと言う.

今後, 流行する恐れはあるのか. 6 - 8 月に冬を迎えた南半球では, 今の処, 大きな流行は見られないが, 「世界的に見て流行がない訳ではない」 (国立感染症研究所の長谷川 秀樹インフルエンザウイルス研究センター長).

中国や東南アジアなど一部では今年, 散発的に流行しており, 海外から人の流入が増えればウイルスが入って来る可能性は高まる.

新型コロナのワクチン接種が国民の約 7 割まで進んだ事も昨シーズンとの違いだ. 人の交流拡大や気の緩みを招き, 手指消毒などの対策が甘くなれば, インフルエンザ感染が広まり易くなる.

昨シーズンにインフルエンザが流行しなかった 「反動」 も危惧される.

例えば, 「RS ウイルス」 は昨年に流行が略見られなかった為, 免疫を持たない乳児が多く, 今年の初夏の大流行に繫がったとみられる.

インフルエンザも昨シーズン流行しなかった為, 免疫を持たない乳幼児が増えている.

「インフルエンザが流行すれば (RS ウイルスの様に) 感染が広がる事が懸念される」 (長谷川センター長).

インフルエンザに対する免疫力が弱まっている為, 重症化する人が増える可能性もある.

対策としてはワクチン接種が重要だ.

厚労省は「新型コロナのワクチンと他のワクチンを同時に接種する事は出来ない. 2 週間経てば他のワクチンを接種出来る」 としている.

一方, 米疾病対策センター (CDC) はコロナとインフルエンザのワクチンの同時接種は可能だとしている.

因みに, 海外では定期接種を見据えインフルと新型コロナの混合ワクチンの開発が進んでおり, 米モデルナや米ノババックスが取り組んでいる.

本日のカット写真 : 下平 宏氏フォトギャラリーから (秋桜で羽ばたくセッカ)

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