(4732) 本人の iPS 由来の血小板輸血, 投与後 1 年も安全2022/10/15 01:53

京都大学は, 今月初め, 患者本人の iPS 細胞から血小板を作って輸血する世界初の臨床研究で, 投与後 1 年間の安全性に問題がない事を確認した, と発表している.

血液成分が減少する難病患者 1 人に投与した結果を纏めた.

ただ, 事前の治療で患者の血小板が大きく増えた事もあり, iPS 由来の血小板投与の効果は明確には確認出来なかったとの由.

臨床研究は, 血液を作る機能が低下し, 血小板などが減少する再生不良性貧血の患者のうち, 通常の輸血では血小板が増えない特殊な症例の患者 1 人を対象にした.

献血で集めた他人の血小板を投与すると免疫の拒絶反応が起きてしまう為, 患者本人の iPS 細胞から作った血小板の安全性や効果を検証した.

2019 年 5 月 - 20 年 1 月に計 3 回, 段階的に量を増やして投与した. 3 回目の投与から 1 年間の経過観察を続け, 重い副作用などの問題がない事を確認した.

事前に決めた計測法では, 血小板の明確な増加は見られなかったが, 追加の分析で iPS 由来と見られる大きなサイズの血小板を血中に確認した.

京大 iPS 細胞研究所の江藤 浩之教授らが血小板を大量に作る技術を開発し, 京大医学部の高折 晃史教授らと共同で臨床研究を実施した.

高折教授は, 「iPS 由来の血小板を人に初めて投与した事は大きな前進だ」 と話している.

江藤教授は安全性や効果の更なる検証と共にコスト削減を進め, 早期の実用化を目指す考えを示した.

医療現場では, 血小板製剤は献血に依存しているが, 急速な少子高齢化によって将来の献血不足が懸念されている.

京大と再生医療スタートアップのメガカリオン (京都市) は他人の iPS 細胞から作った血小板の臨床試験 (治験) も進めている.

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