(5695) コメ, 多収穫・美味の次は暑さ2025/06/14 01:28

コメは約 3000 年前に日本へ伝わり, 貴重な食糧として人々の胃袋を満たして来た.漬け

戦後は食習慣の変化で消費量が減ったが, 味を磨いて主食の座を守り続けた.

処が, 近年の温暖化で品質の低下が目立つ様になった.

すると人間は収穫量や味の良さに続き, 今度は暑さへの耐性をコメに求め始めた.

コメは日本人の主食だ. 食習慣の欧米化などで消費量が減ったが, 最近はコメ不足からか価格の高騰が続く.

その極みが "令和の米騒動" で, 補助金漬けの減反政策を続けて来た農政の現状である.

が, それはさておき, コメは長年に亘り人間の注文に応えて来た. 収穫量が全国 1 位の新潟県では戦前から品種改良に取り組んだ.

1931 年にはコシヒカリの父親に当る 「水稲農林 1 号」 を生み出した.

然し, 戦後暫くするとパン食の普及などでコメの消費量が減り, 生産過剰や値崩れの懸念が生じた.

それまで農家に増産を勧めて来た政府は方針を転換し, 作付面積を制限する減反政策を打ち出した.

56 年に登場したコシヒカリは味の良さが人気を呼び, 79 年には作付面積が 1 位になった. 「平成の米騒動」を招いた 93 年の冷害でも被害が比較的少なく, 寒さにも耐える万能ぶりで名を高めた.

日本の食卓を彩り続けるコシヒカリの魅力は食欲をそそる透明な米粒だ.

その特長を温暖化が脅かす.

猛暑で米粒が白く濁ったり, 亀裂が入ったりする被害が相次ぎ, 新潟県で通常は約 70% に達する 1 等米の比率は, 2023 年には過去最低の 5% に低迷した.

農業・食品産業技術総合研究機構 (農研機構) の作物影響評価・適応グループ長の石郷岡 康史氏などの研究によると, コメは穂が出てから 20 日間の平均気温が 26 度を超えると高温障害が増える.

厳しい暑さが続けば透明で綺麗な形の実が実らなくなる.

酷暑に悩むコメだが, 原産地は温暖な中国南部やタイだ.

江戸時代には冷害で不作になり, 飢饉を招いた.

新潟県の農業総合研究所は, 15 年に暑さに強い 「新之助」 を開発した.

猛暑の 23 年にも 95% が 1 等米だった. 農研機構も新潟県上越市の研究センターで, 18 年に 「にじのきらめき」 を開発した. 垂直に生えた葉が, 日差しから穂を守る.

だが, 期待の新品種も弱点を抱える.

暑さに耐える代りに, 寒さには弱い. にじのきらめきを開発した農研機構の中日本農業研究センター作物開発グループ・グループ長補佐の梶 亮太氏は, 「過去に冷害が発生した地域では栽培をお勧め出来ない」 と話す.

冷涼な北海道や東北地方では天候次第で不作に陥る懸念があり, 関東や中部地方以南での栽培を推奨している.

Have a nice weekend!
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