(4948) 満腹感, ホルモンが食欲抑制2023/05/19 01:37

脳を持たないクラゲも満腹になるにつれて食欲にブレーキが掛かる...

東北大の研究チームは, クラゲが満腹状態になると特定のホルモンが体内で分泌され, 餌を口に運ぶ触手の動きを抑える事を発見したと言う.

「必要な分を必要なだけ食べる」 と言う食欲調節のメカニズムは人間にも備わっており, 「生物が脳を獲得する以前の原始的な段階から, このメカニズムが存在した可能性がある」 としている.

クラゲは約 6 億年前に昆虫や哺乳類と共通の祖先から分れたとされる.

脳を持たず, 体中に神経細胞が散在し, 反射で行動する原始的な生態を持つ.

東北大大学院の谷本 拓教授 (神経科学) らは, 日本近海に生息するエダアシクラゲが餌を食べる際, 徐々に触手の運動が低下する点に着目, 詳しく調べた.

その結果, 餌の摂取量が増えるにつれて, 神経細胞から分泌される 「GLW アミド」 と言うホルモンが増加し, 触手の筋肉に作用する事で触手の動きを抑える仕組みである事が分った.

このホルモンが他の動物にも作用するか如何か確かめる為, 食欲の抑制機能が欠損したショウジョウバエのゲノム (全遺伝情報) に GLW アミドを組み込んだ処, 機能が復活した.

クラゲより後の時代に出現し, 脳を持つハエの体内でも, 同じホルモンが機能すると判明した.

谷本教授は, 人間の体内にも GLW アミドと同じ様な働きをするホルモンがあると指摘. 「食欲調節の起源が, クラゲや, 神経すらない生物にまで遡る事を示唆している. 摂食障害の治療や健康的な食生活に繋がるヒントも, クラゲから学べるのではないか」 と話している.

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