(6148) 心房細動伴う狭心症の治療後, 抗血栓薬の併用短縮2026/09/02 03:18

大阪大学の坂田 泰史教授などの研究グループは, 不整脈の一種である心房細動を伴う狭心症患者の治療後, 投与する 2 種類の抗血栓薬の投与期間を 12 カ月から 1 カ月に短縮できる事を解明したと言う.

全国約 1000 人の患者で試験した.

抗血栓薬の併用期間を短くする事で患者の負担軽減や安全性の向上が期待出来る.

研究成果は英医学誌「ランセット」に掲載された.

心房細動では血流が滞り血栓が出来易くなる. 脳の血管で血栓が詰ると脳梗塞になる場合がある. これを防ぐ為に血液をサラサラにする抗凝固薬を使う.

狭心症は心臓に血液を送る冠動脈が狭くなり血流が悪くなる疾患で, 狭くなった血管を広げる為に金属の網目状の筒を冠動脈に入れる 「ステント治療」 が行われる.

ただ, 金属に対する異物反応で血栓が出来ない様に抗血小板薬を投与する必要がある.

心房細動を伴う狭心症患者へのステント治療は国内で年間 2 万 5000 件程行われると言う. 治療後は 2 種類の抗血栓薬を 12 カ月間併用していた. ただ, 脳や消化管などで出血のリスクも上がってしまう.

大阪大と帝京大学の研究グループは全国 75 施設の 1088 人の患者を対象に, 併用期間を 1 カ月と 12 カ月で比べる臨床試験を実施した.

併用期間を終えた後は抗凝固薬のみに切り替えた. すると, 心筋梗塞や死亡と言ったリスクは併用期間を短縮しても変らなかった. 一方で出血リスクは 5 割低減出来た.

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