(4688) 肥満は万病の元 ― 2022/09/01 02:23

今回も引き続き, 中川 恵一東京大学病院准教授が日経に連載している 「がん社会を診る」 からの引用です. 参考にして戴きたい.
「世界の癌の約 6% は肥満や糖尿病が原因」 とする研究結果が発表されています.
日本人を対象とした調査研究でも, 肥満により大腸癌, 肝臓癌, 乳癌などのリスクが増える事が知られています.
糖尿病は更に大きな発癌要因で膵臓癌や肝臓癌を約 2 倍に, 大腸癌を約 1.4 倍にする他, 癌全体でも約 1.2 倍に増加させる事が分っています.
全世界の調査では, 癌の発症に対する肥満の影響は糖尿病の約 2 倍と言う結果でした.
然し, 日本を含むアジア・太平洋地域の解析では, 男女とも糖尿病の影響が肥満の影響を上回っています.
欧米の様な極端な肥満者が少ない我が国では, 特に男性の場合, 肥満より痩せ過ぎの人で癌が多いと言う調査結果も出ています.
それでも肥満は癌だけではなく, 生活習慣病の大きな要因で, 「万病の元」 です.
私の周りにも 「コロナ太り」に悩む人も多く, ダイエットに励んでいる様です.
今回はダイエットの大敵 「リバウンド」 について考えてみます.
体重は, 摂取したエネルギー量と消費したエネルギー量との差で決まります.
エネルギー消費量には, 生命活動を維持する為の 「基礎代謝量」 と運動などで体を動かす為に使われる 「活動時代謝量」 の 2 つがあります.
問題は, 体重が減る程, この 2 つの代謝量は低くなる点です.
詰り, ダイエットで体重が減ると, 以前のままの生活では, エネルギー消費が減ってしまい, 減った体重を維持出来ないのです.
更に怖いのが 「メタボリック・アダプテーション」 です.
ダイエットを行うと, 体重減などから計算される以上に, 基礎代謝量が減ってしまう恐ろしい現象です.
ダイエットで体重が落ちると, 身体はそれを危機と捉え, 生存の為にエネルギー消費を出来るだけ抑えるのでしょう.
飢餓の中で進化して来た生物が編み出した適応力の一つだと思います.
同じ事が血糖値についても言えます.
空腹でも身体を動かせる様に, アドレナリン, 成長ホルモン, ステロイドホルモン, 甲状腺ホルモンなど, 血糖値を上げるホルモンが沢山用意されています.
然し, 血糖値を下げるホルモンはインスリンしかありません.
血糖値を無理にでも上げる必要が多く, たらふく食べた後に血糖値を下げる場面など滅多になかった太古の生活が背景にあると思います.
ダイエット後のリバウンドも, 飢えに備える潜在能力の一つ. 意志の弱さと決め付けるのは酷かも知れません. (引用終り)
自分の経験では, 一寸気を緩めると, アッと言う間に体重は増えるが, 1 kg 減量するのは難しい.
Have a nice day!
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・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.
「世界の癌の約 6% は肥満や糖尿病が原因」 とする研究結果が発表されています.
日本人を対象とした調査研究でも, 肥満により大腸癌, 肝臓癌, 乳癌などのリスクが増える事が知られています.
糖尿病は更に大きな発癌要因で膵臓癌や肝臓癌を約 2 倍に, 大腸癌を約 1.4 倍にする他, 癌全体でも約 1.2 倍に増加させる事が分っています.
全世界の調査では, 癌の発症に対する肥満の影響は糖尿病の約 2 倍と言う結果でした.
然し, 日本を含むアジア・太平洋地域の解析では, 男女とも糖尿病の影響が肥満の影響を上回っています.
欧米の様な極端な肥満者が少ない我が国では, 特に男性の場合, 肥満より痩せ過ぎの人で癌が多いと言う調査結果も出ています.
それでも肥満は癌だけではなく, 生活習慣病の大きな要因で, 「万病の元」 です.
私の周りにも 「コロナ太り」に悩む人も多く, ダイエットに励んでいる様です.
今回はダイエットの大敵 「リバウンド」 について考えてみます.
体重は, 摂取したエネルギー量と消費したエネルギー量との差で決まります.
エネルギー消費量には, 生命活動を維持する為の 「基礎代謝量」 と運動などで体を動かす為に使われる 「活動時代謝量」 の 2 つがあります.
問題は, 体重が減る程, この 2 つの代謝量は低くなる点です.
詰り, ダイエットで体重が減ると, 以前のままの生活では, エネルギー消費が減ってしまい, 減った体重を維持出来ないのです.
更に怖いのが 「メタボリック・アダプテーション」 です.
ダイエットを行うと, 体重減などから計算される以上に, 基礎代謝量が減ってしまう恐ろしい現象です.
ダイエットで体重が落ちると, 身体はそれを危機と捉え, 生存の為にエネルギー消費を出来るだけ抑えるのでしょう.
飢餓の中で進化して来た生物が編み出した適応力の一つだと思います.
同じ事が血糖値についても言えます.
空腹でも身体を動かせる様に, アドレナリン, 成長ホルモン, ステロイドホルモン, 甲状腺ホルモンなど, 血糖値を上げるホルモンが沢山用意されています.
然し, 血糖値を下げるホルモンはインスリンしかありません.
血糖値を無理にでも上げる必要が多く, たらふく食べた後に血糖値を下げる場面など滅多になかった太古の生活が背景にあると思います.
ダイエット後のリバウンドも, 飢えに備える潜在能力の一つ. 意志の弱さと決め付けるのは酷かも知れません. (引用終り)
自分の経験では, 一寸気を緩めると, アッと言う間に体重は増えるが, 1 kg 減量するのは難しい.
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・往診も承っております.
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