健康小話

今日は 「敬老の日」.

日本最高齢の女性, 巽 ﾌｻさん (115) は, 大阪府柏原市の特別養護老人ﾎｰﾑ 「はくとう」 で暮していると言う.

1 日の多くをﾍﾞｯﾄﾞで過しているが, 3 食とも完食出来る程食欲は健在.

以前は, みたらしやぜんざいなど, 甘い物が大好きだったと言い, 長男の完次さん (75) 夫妻と職員は 「食べる事, 口を動かす事が長寿の秘訣だと思う」 と口を揃えている.

巽さんは 1907 (明治 40) 年, 6 人きょうだいの次女として八尾町 (現大阪府八尾市) で生まれた.

32 歳の時, 桃やﾌﾞﾄﾞｳを育てる農家の夫に嫁いだ.

結婚前は華道や茶道を習い, 生け花が得意だった由.

入所する 106 歳まで自宅玄関に自分で生けた花を飾り, 庭では菊を育てていた.

57 歳で夫を亡くした後は, 日中はﾌﾞﾄﾞｳや野菜作りの農作業, 夜は自宅で機織りをし, 当時高校生だった完次さんが就職するまで続けたと言う.

完次さんは 「大変だったと思うが母は一切苦労を漏らさなかった. 尊敬している」 と話している.

これまで多くの高齢者を見てきたが, 共通しているのは 「健啖家」 と言うべきか, 例えば, 朝はｳﾅｷﾞを食べ, 夜はｽﾃｰｷを平らげると言った様に, 驚くべき程 「胃腸が丈夫」 である.

腸は第三の脳, と言う言葉もあるが, 東洋医学にも 「先天の精」 「後天の精」 と言う言葉がある.

前者は, 産まれた時に両親から授かった生命力 (免疫ｴﾈﾙｷﾞｰ) で, これは有限である.

そこで食事を摂る事で補充される生命ｴﾈﾙｷﾞｰが後者の 「後天の精」 なのである.

食事が摂れなくなったら, 人生の最後を迎えるのである.

Have a nice holiday!
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