健康小話

新型ｺﾛﾅｳｲﾙｽの 「第 7 波」 でｵﾐｸﾛﾝ型が主流となり, 後遺症の患者の症状が多様化していると言う.

従来の "倦怠感" や "咳" に加え, 光や音に対する "感覚過敏" などの症状が目立っている.

新規感染者は減少傾向にあるものの, 後遺症の患者が急増する恐れがある.

ﾒｶﾆｽﾞﾑは解明されておらず, 症状が長期化するｹｰｽもあり, 医療提供体制の充実が求められる.

「ｵﾐｸﾛﾝ型が主流となり, 光や音に過敏になるなどの新たな症状が出ている」. 2021 年 2 月から専門外来を置く岡山大病院 (岡山市) の大塚 文男副病院長は後遺症についてこう解説している.

ｵﾐｸﾛﾝ型では患者 1人当り 3 - 5 つの症状が出る事が多く, "腹痛" や "立ち眩み" と言った, 日常生活に支障が及び易いものが見られると言う.

今年 8 月末までに同病院を訪れた患者は, ｵﾐｸﾛﾝ型以外も含め約 400 人. これまでに延べ 100 種類以上の症状が確認され, 後遺症か如何か見定めるのに時間が掛かる様になったと言う.

大塚医師は 「個人差が大きく, 他の病気の可能性を否定する 『鑑別診断』 で後遺症と診断するしかない」 と話している.

ｵﾐｸﾛﾝ型は後遺症の傾向に変化が見られる.

東京都が同型が広がった今年 1 - 7 月に都立病院のｺﾛﾅ後遺症外来を受診した患者の症状などを分析した処、"倦怠感" を訴えたのが 46%, "咳" が 22% で, 従来型やﾃﾞﾙﾀ型と比べて 6 - 8 ﾎﾟｲﾝﾄ増えていた.

一方, "嗅覚･味覚障害" は同 4 - 6 ﾎﾟｲﾝﾄ減少した.

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