(5772) 2 種の細菌で癌破壊2025/08/30 03:03

北陸先端科学技術大学院大学や第一三共などは 2 種類の細菌を用いて癌細胞を攻撃する手法を開発したと言う.

マウス を使った実験で抗癌作用を示す事を確認した.

副作用が比較的小さく, 製造コストの低い薬に出来る可能性があり, 実用化に向け 2028 年にもスタートアップを設立, 6 年以内に臨床試験 (治験) を始める計画との由.

田んぼの中など自然界に存在する光合成細菌 「ロドシュードモナス・パルストリス」 と, 癌に常在する細菌 「プロテウス・ミラビリス」 を活用する.

共に癌細胞の動きが活発な場所である酸素の少ない環境で増殖する性質を有している.

ヒトの大腸癌や卵巣癌, 膵癌細胞の 3 種類を免疫機能が働かないマウスにそれぞれ移植した. その上で, 2 種類の細菌を尾に注射した.

すると, 数日後に全 3 種類の癌が略なくなった.

2 種類の細菌がそれぞれ, 癌細胞を溶かす物質を出して癌を壊していたと言う.

この物質は健康な細胞も溶かしてしまうが, 2 つの細菌が組み合わさり複合化すると出難くなる.

複合体の状態で癌に届く為, 健康な細胞は傷付かず, 癌に到着すると複合体が解けると言う.

更に, 癌常在細菌の作用で, 癌細胞に栄養を送る癌周囲血管が破壊されていた.

副作用として, 炎症を起す免疫細胞が暴走する 「サイトカインストーム」 が起る可能性があるが, 研究チームは既存薬で対応可能と見ている.

記者会見した都 英次郎教授は 「治療などで免疫機能が低下した患者にも効果が期待出来る可能性がある」 と話している.

また, 細菌は増やし易いので, 製造コストを低減出来る.

実用化に向け, 28 年に米国でスタートアップを設立し, 大腸癌や膵癌などを対象に 6 年以内に治験を始める方針と言う.

成果は英科学誌 「ネイチャー・バイオメディカル・エンジニアリング」 に掲載されている.

Have a nice weekend!
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