(4972) カロリー制限, 耐被曝効果も!2023/06/12 01:48

今回は, 中川 恵一東京大学病院准教授が日経に連載している 「がん社会を診る」 からの以下引用です. 参考にして戴きたい.

私は昼食を食べません.

余計なカロリーを取りたくないと言うのが本音です.

ビタミンなどを欠かさない様にしながら, 実験動物に与えるカロリーを制限すると, 癌の発症も減り, 寿命が長くなる事が広く認められています.

このカロリー制限は放射線被曝による影響も克服するパワーを持っています.

主要 7 カ国首脳会議 (G7 サミット) が広島で開催されましたが, 原爆被爆者を長期間追跡する事で, 全身の放射線被曝量が 100 ミリシーベルトを超えると癌が増える事が分っています.

然し, 100 ミリシーベルト以下の低線量被曝では癌が増えるか如何かは分っていません.

これは, 一人一人の生活習慣が発癌に与える影響が余りに大きく, 10 万人近い被爆者のデータを分析しても, 100 ミリシーベルト以下の被曝で癌が増えるか如何かを検出する事が出来ないからです.

例えば, 喫煙や大量飲酒が発癌リスクに与える影響は 1000 - 2000 ミリシーベルトもの全身被曝に相当します.

野菜不足や受動喫煙でも 100 - 200 ミリシーベルトに相当しますから, 100 ミリシーベルト以下の被曝は他の生活習慣による 「ノイズ」 に掻き消されてしまう訳です.

青森県にある環境科学技術研究所は放射線の生物への影響の研究などで有名な公益財団法人です.

低線量率の放射線を長時間マウスに照射し, 発癌や寿命の変化などを観察しています.

同研究所は, 4 千匹の同じ系統のマウスを同じ環境, 同じ餌で飼育し, 低線量被曝の影響を調べました.

「生活習慣」 による影響を排除出来るのがこの実験のミソです.

400 日で 8000 ミリシ-ベルトを照射した場合, 雄雌とも寿命が短くなっていましたが, 400 ミリシーベルトでは, 雌は僅かに短命化したものの, 雄には影響は見られませんでした.

更に, 雄のマウスに 8000 ミリシーベルトを照射した際のカロリー制限の効果を確かめる実験も行われました.

400 日で 8000 ミリシーベルトを照射した群と非照射群を, 通常のカロリーを与えた場合とカロリー制限を行った場合に分け, 計 4 群で寿命を比べました.

一番長生きしたのは非照射のカロリー制限群で, 最も短命だったのは照射を受けた通常カロリー群でした.

2 番目に長寿だったのは照射を受けたカロリー制限群で, 照射を受けない通常カロリー群より長生きでした.

8000 ミリシーベルトを一瞬に被曝すれば, 生存は先ず期待出来ません.

そんな大量の放射線の影響もカロリー制限で低減可能だと言う事です.

腹八分目の健康効果は絶大です. (引用終り)

現代は 「飽食の時代」 と言われている. が, 「過食の時代」 と言った方がより性格なのではないか, と個人的には考えている.

”腹八分目" は健康を維持する食生活のキーワードと言える.

本日のカット写真 : 下平 宏氏フォトギャラリーから (チュウサギの交尾)

Have a nice day!
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