(5018) 「帯状疱疹」 が増加傾向2023/07/28 01:35

日経によると, 強い痛みと発疹を伴う 「帯状疱疹」 の患者が増加傾向にあると言う.

水痘 (水疱瘡) ウイルスが原因で, 疲労やストレスなどによる免疫力低下が発症を引き起すとされる.

高齢者が罹り易いが, 若年層の発症も見られ, 新型コロナウイルス感染によりリスクが高まる, との研究も出て来ている.

ワクチン接種と言った対策や早めの受診が欠かせない.

「下半身の神経に響くズキンとした痛みと共に赤い斑点や水疱が一気に広がった」. 大阪府内に住む 70 代の女性は今春, 帯状疱疹に罹った.

激痛が治まらず, 日常生活にも支障が出た. 診察した府内の病院に勤める男性医師は 「人によっては夜も眠れない程の痛みを伴う」 と警鐘を鳴らす.

患者は増加傾向にある.

医療機関を対象とした 3 年毎の厚生労働省の抽出調査で, 2017 年の調査日は 1 万 3900 人だった. 15 年前の 02 年と比べ ると 2 割多い.

コロナ禍の 20 年は受診控えが起きたと見られ, 患者は 1 万 2400 人とやや減少したものの, 全体としては増えつつあると言う.

20 年の患者数を年代別にみると, 70 代が約 3500 人で最も多く, 80 代が約 2800 人, 60 代が約 2000 人だった.

発症の背景として, 加齢による免疫力の低下があるとされ, 近年の患者の増加は社会全体の高齢化が一因と見られている.

一方, 宮崎県内の独自調査を取り纏めている外山 望医師は 「高齢者の病気と思われがちだが, 20 - 40 代でも発症が増えている」 と指摘している.

背景の一つと見られるのが、子どもの水痘ワクチンの定期接種だ.

乳幼児を対象とした定期接種は 14 年に始まり, 現在 10 歳前後より幼い子どもはワクチンによる免疫を獲得し, 水疱瘡に罹り難い.

かつての親世代は感染した子どもとの接触を通じてウイルスニ晒され, 再び免疫力が高まると見られて来た. 定期接種が広がり, こうした効果は得難くなっている.

新型コロナが影響していると言う見方もある.

米国の約 200 万人のデータを分析した研究では, 50 歳以上ではコロナ感染者は感染していない人に比べて, 帯状疱疹を発症するリスクが 15% 高いと報告された.

コロナ感染者の体内で, 帯状疱疹のウイルスを抑える免疫機能が低下する事が原因と考えられると言う.

近畿大医学部の大塚 篤司主任教授 (皮膚科) は 「帯状疱疹は加齢や病気による免疫力低下の他, 長時間勤務などによる疲労やストレスも発症の原因になるとされる」 と注意を促している.

発疹が治まっても痛みが続く 「帯状疱疹後神経痛 (PHN)」 になるケースもある.

ワクチン接種費用を独自に助成する自治体もあり, 外山医師は 「体の片側に痛みを伴う発疹が出た場合は, 早めに医療機関を受診して欲しい. ワクチン接種が最も有効な予防法だ」 と話している.

本日のカット写真 : 下平 宏氏フォトギャラリーから (暑中お見舞い申し上げます)

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