健康小話

中国はｽﾊﾟｲ摘発の強化に向け, 国家総動員で体制整備を進めている.

改正 「反ｽﾊﾟｲ法」 を昨年 7 月に施行以降, 当局は SNS で注意喚起し, 国民に積極的な通報も促している.

金融や言論なども監視対象とし, 特に重大な案件の通報者に 200 万円以上の報奨金も用意している.

地方でも独自の条例策定が進み, 国全体で網を張っている.

施行から半年を迎えた改正法の目玉は, ｽﾊﾟｲ行為の "定義拡大" による取り締まり強化である.

当局のこの半年間の発信から, より具体的な狙いが明らかになって来つつある.

中国でｽﾊﾟｲを監視･摘発する国家安全省は, 昨年 7 月末, 中国で 10 億人以上が利用する SNS 「微信 (ｳｨｰﾁｬｯﾄ)」 内に公式ｱｶｳﾝﾄを開設している.

ｽﾊﾟｲ摘発強化に向けた投稿を続け, 実際の摘発事例も具体的に紹介している.

疑わしい行為を見付ければ, 専用の電話番号やｳｪﾌﾞｻｲﾄで通報するよう奨励もしている.

その投稿内容から, 当局の監視対象が軍事から先端技術, 地理情報, 金融取引, 言論まで多岐に亘る事が分る.

時代錯誤な密告社会である.

これまでの経緯をみると, 当局は逮捕理由を明らかにする事は先ずない様であるから, 冤罪で服役させられる人が続出する事が懸念される.

中国の人民よりも, 中国と関わりの密なﾋﾞｼﾞﾈｽﾏﾝなどが犠牲となる心配があり, 既に昨年, ｱｽﾃﾗｽ製薬の現地日本人幹部が罪名不詳のまま, 一方的に裁判に掛けられている.

恐怖社会の到来と言える.

Have a nice weekend!
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