(5472) クシクラゲ, 融合し傷治療?2024/10/24 01:07

基礎生物学研究所 (愛知県岡崎市) の城倉 圭研究員 (動物生理学) らのチームは, 傷付いた 2 匹のクシクラゲが近接すると数時間で融合し, 1 個体の様に振る舞う事を発見したと発表している.

傷を再生しようとして融合が起きていると見られ 「詳しい仕組みが分れば医療に役立つ可能性がある」 としている.

クシクラゲは無色透明でクラゲに似ているが, 刺胞動物のクラゲとは別の有櫛動物に分類され, 人を刺す事もない.

城倉研究員は, 水槽のクシクラゲの内, 口を 2 つ持った大きな個体を見付けた. 形から 2 匹が融合したのではないかと考え, 体の一部を切除した 2 匹が接触する様にピンで固定し, 一晩放置すると, 高確率で融合した.

顕微鏡で観察すると, 約 30 分で切除部分同士がくっつき始めた. 1 時間後には 2 匹の境界の見分けが付かなくなり, 約 2 時間で筋肉の動きも略一致する様になった.

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