(5571) 弥生時代の渡来人ルーツ - アジア 2 系統か?2025/01/31 01:45

東邦大学の水野 文月講師と東京大学の大橋 順教授らは, 約 2300 年前の弥生時代の人骨の DNA 解読に成功したと言う.

東アジアと北東アジアの 2 系統の DNA を併せ持つ人々が弥生時代に朝鮮半島から日本列島に渡って来て, 縄文人と混ざり合って現代日本人の祖先になった, と分析している.

現代日本人のルーツを巡っては後期旧石器時代に日本列島に住み着いた縄文人と, 弥生時代の渡来人が混ざって成立したとする 「二重構造モデル」 が定説となって来た.

ただ, 弥生時代の渡来人のルーツは良く分っていなかった.

研究チームは山口県の土井ケ浜遺跡で見付かった約 2300 年前の弥生時代の人骨から DNA を取り出し, ゲノム (全遺伝情報) を解読した.

縄文人や現代日本人などのゲノムと共に詳しく解析した処, 弥生人のゲノムには縄文系, 東アジア系, 北東アジア系と言う 3 つの成分があり, 現代日本人と似ている事が分った.

これまで, 現代日本人の東アジア系の成分は古墳時代以降の渡来人の影響が大きいとする研究もあった.

今回の分析により, 弥生人が既に東アジア系の成分を持っていた事が判明した.

東大の大橋教授は 「弥生の渡来人が東アジア系と北東アジア系を併せ持つ人々だったと考えれば説明が付く」 と話している.

現代人の中で韓国人のゲノムは東アジア系と北東アジア系の大きく 2 つで成り立ち, 弥生時代の渡来人と最も遺伝的に近い.

現代韓国人が縄文人と混ざったと仮定して試算すると, 古墳時代や現代の日本人のゲノムを上手く再現出来たと言う.

土井ケ浜遺跡・人類学ミュージアム (山口県下関市) などとの共同研究の成果で, 論文は科学誌「ジャーナル・オブ・ヒューマン・ジェネティクス」に掲載されている.

本日のカット写真 : 下平 宏氏フォトギャラリーから (マユミにメジロ)

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