(5581) 認知症薬の標的物質測定, 効果予測に道2025/02/10 02:39

金沢大学の小野 賢二郎教授らとエーザイの共同研究グループは, アルツハイマー病治療薬 「レカネマブ (製品名レケンビ)」 の治療標的となる物質の量を患者の体液で測る技術を開発したと言う.

レカネマブはエーザイと米バイオジェンが共同開発した抗体医薬で, 症状が軽い患者で認知機能の低下を遅らせる効果を確認した. 2023 年に販売が始まった.

薬の投与前後で測れば, 治療効果の予測に役立つ可能性がある. 患者に最適な治療を提供する技術の開発に繫がる.

アルツハイマー型認知症の患者の脳内にはアミロイド β と言う蛋白質の塊が蓄積している. この物質がアルツハイマー病の原因なのではないかという説が有力で, 特に水に溶けるタイプのアミロイド β 「PF」 は毒性が高い可能性がある.

レカネマブは PF に結合して除去を促す. ただ, 患者の脳脊髄液は PF の量が少なく, 直接測定するのが難しかった.

エーザイは, レカネマブを使って患者の脳脊髄液中の PF を捕まえ, 光る分子をくっつけてその数を数える方法で, 微量の PF を正確に測定する事に成功した.

金沢大と共に重症度が異なるアルツハイマー病患者や健康な人の脳脊髄液を調べると, 病気が進行して神経組織が変性する人程 PF が多かった.

小野教授は 「負担が大きい脳脊髄液ではなく, 血液で測れる様にするには, 更に感度を高める必要がある」 とコメントしている.

成果は米学術誌 「アナルズ・オブ・ニューロロジー」 (電子版) に掲載された.

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