(5633) 動物襲う戦火2025/04/03 02:12

2022 - 23 年に相次いで始まったロシアのウクライナ侵略やイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突では, 多数の人々が亡くなり家を失った.

その矛先は動物たちにも向かう, と日経が報じている.

2023 年 10 月, イスラエルの中心都市, テルアビブに立つテルアビブ大学の近くでハマスが発射したロケット弾の爆発音が鳴り響いた.

怯える住民たちは息を潜め, 攻撃が終るのをひたすら待った. 同じ頃, 大学にある飼育施設では, 7 匹のヤモリが身構えていた.

ヤモリを飼う同大学のシャハル・デュビナー氏は 「同年 9 月に生理学の実験を始めたが, 直後に戦争が始まった」 と嘆く. 街が攻撃に晒される中, 不安に苛まれつつも実験を続けた.

すると, ヤモリの体に異変が表れた.

同年 10 月にロケット弾が相次いで大学の近くで爆発した. 爆発音が鳴り響いた直後から 30 分後までの間, ヤモリのエネルギー消費量が通常より 2 倍強も増えた.

ヤモリが盛んに動き回ったり, ストレスを感じると増えるホルモンが大量に出たりした為だと考えている.

ヤモリは戦争の恐怖で震え上がっている... 24 年に論文で報告した.

通常, ヤモリの様な爬虫類は数分以上に亘ってエネルギーを盛んに消費する事は稀だ.

デュビナー氏は 「(捕食者から逃れるなどする為に) 非常に激しく動く時よりも多いエネルギーを消費したかもしれない」 と見る.

大空を飛ぶ鳥も被害者だ.

ウクライナ侵略の戦地を避ける為に 19 羽のワシが繁殖地への飛行経路を変えたり, 到着が遅れたりしたと英イーストアングリア大学などは 24 年, 論文で発表した.

ワシはオスとメスが別々の温暖な場所で冬を越し、春にそれぞれベラルーシの繁殖地へ移動する.

通常はウクライナの上空を飛ぶが, 飛行する高度は海抜約 350 メートルと比較的低く, 戦火に巻き込まれる恐れがある.

ワシに取り付けた全地球測位システム(GPS) のデータを分析すると, 戦争前に比べて繁殖地への移動に 27 - 45% 長く時間を費やした. 移動中にウクライナ国内に着地して休んだのは 6 羽 (37%) で, その割合は戦争前の 55% から下がった.

研 究チームは 「戦火を避ける為に紛争地帯を迂回したり, 着地して休む回数を減らしたりした」 と説明する.

地を這うヤモリや空を舞うワシの目線から眺めても, 戦争が悲惨である事実に変りはない.

Have a nice day!


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