(5748) 病原体が風に乗り数千キロ飛行か!?2025/08/06 01:30

日経の報ずる処によると, 感染症を引き起こす病原体は陸地や船を経由してやって来るだけでなく, 空を飛んで現れるかもしれない, と言う.

一部の科学研究を通じて, 病原体のマラリア原虫などに感染した蚊や真菌が数百 - 数センキロメートルもの長距離を飛行する可能性が見えて来た.

新型コロナウイルス感染症の流行時に各国は航空機や船などで人々が移動するのを制限する対策を取った.

だが病原体が遥か遠くから飛来するとしたら. 空気中を調べる必要も出るかもしれない.

蚊は人の命を最も多く奪う動物とされ, マラリアやデング熱などを媒介して感染を広げる.

米マイクロソフト創業者が設立したビル&メリンダ・ゲイツ財団が 2014 年に発表した推計によると、世界で毎年 70 万人以上が蚊がもたらす病気で亡くなる.

アフリカなどの途上国を中心に蚊の発生を防いだり, 蚊帳や予防薬を使用して被害を抑えたりする必要がある.

これまで蚊の行動範囲は住処の水辺や草叢から数キロメートル以内に限られるとされて来た.

だが米国立アレルギー感染症研究所のトビィ・レーマン博士らが 24 年に 「査読前論文 (プレプリント)」 で発表した研究内容は, その常識に疑問を投げ掛けた.

病原体に感染した蚊が一晩で数百キロメートルを飛行する...レ-マン博士らの研究は衝撃的だ.

地表付近の蚊が風などで空に巻き上げられ, 長距離を飛んで感染症を広げるかもしれないと指摘した.

18 - 20 年にアフリカのマリやガーナで, 蚊を捕まえる粘着パネルを着けた風船を高度 120 - 290 メートルに約 200 日間浮かべた. 約 1000 匹の蚊を調べると, マラリアやフィラリア, デング熱ウイルスなど 19 種の病原体が見付かった.

風速などから計算すると, 蚊は上空の風に乗って一晩で数十 - 数百キロメートルを飛行する可能性がある.

マラリアなどの病気が発生するリスクが低いとされる国や地域でも蚊の発生に備えるなど, 対策を積み増す必要が出る可能性がある.

蚊だけでなく病原体自体も空を飛ぶかもしれない.

スイスのジュネーブ大学や農業研究機関 「アグロスコープ」 などは酵母やカビの仲間の真菌が数千キロメートルを飛行する可能性を指摘する.

研究内容を 5 月に欧州地球科学連合の会議で発表した.

気球に専用の装置を乗せ, 旅客機の飛行高度よりも上空の高度 12 - 35 キロメートルを調べた.

記録した遺伝情報を解析し, 200 種類以上の真菌の胞子を見付けた. 体を守る免疫の機能が低下する病気の患者には危険な真菌もあり, 15 種類は胞子を培養すると再び増えた.

胞子が雨に入るなどして地表に落ちれば, 人間や動物に感染する懸念がある.

研究チームは火山の噴火で発生する上昇気流に胞子が乗るなどして上空に到達したと見ている.

この高度には 「ジェット気流」 と言う強い空気の流れがある. もし胞子がこの気流に乗れば, 数千キロメートルを飛行する可能性がある.

もし病原体が盛んに空を飛ぶとしたら, 空気中を詳しく調べるなどして従来にない感染症対策を積み増す必要が生じるかもしれない.

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