(5814) 京大発新興, 潰瘍性大腸炎の治療法開発へ2025/10/11 02:25

京都大学発スタートアップのリンクセラピューティクス (京都市) は潰瘍性大腸炎を治療する医療機器と医薬品の開発を本格化する, と日経が報じている.

複数のベンチャーキャピタル (VC) などから第三者割当増資で計 8 億 5000 万円を調達した. 臨床試験を進め, 2030 年以降の実用化を目指すと言う.

潰瘍性大腸炎は大腸粘膜の炎症で下痢などを起す国の指定難病で, 原因が未だ明らかになっておらず, 根本的な治療法はない.

日本国内だけで約 20 万人の患者がいるとされる.

リンクセラピューティクスは京都大学の塩川 雅広助教 (消化器内科) などの研究成果を基に治療法を開発する.

塩川氏は潰瘍性大腸炎の原因となる可能性のある自己抗体を発見している. この抗体を患者の血液中から取り除いたり, 抗体を生み出している細胞を破壊したりする事を目指す.

開発中の医療機器は人工透析の様な仕組みで, 患者の血液を一度体外に送り, 自己抗体を吸着させて取り除いた血液を体内に戻す.

現在は容量 2 ミリリットル程の小型の吸着装置を試作している.

調達した資金で 250 ミリリットル程に大型化して 27 年から臨床試験入りを狙い, 30 年の実用化を目標にしている.

医薬品は病気の原因となる分子を狙い撃ちにする分子標的薬の一種. 免疫細胞を活性化する成分と抗原を組み合わせ, 抗体を生み出している細胞に結合して破壊する.

29 年に臨床試験を始め, 35 年までに実用化する事を目指す.

リンクセラピューティクスの河村 透社長は 「医療機器と薬が完成すれば, 組み合わせて使う事でこれまで難しかった根治治療を目指せる」 と話している.

従来の治療法は原因となる抗体を取り除く事が出来なかった. その為, 一時的に症状が治まっても再発を繰り返す事が多かった.

リンクセラピューティクスは今回の技術を生かして自己抗体が原因の他の病気の治療も目指すと言う.

今回の資金調達は伊藤忠テクノロジーベンチャーズが主導し京都大学イノベーションキャピタルや三菱 UFJ キャピタルなども加わっている.

リンクセラピューティクスは 22 年設立で, これまでに日本医療研究開発機構 (AMED) の助成などを活用して研究開発を進めて来た.

Have a nice weekend!
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