(2441) 精神的な不調 - 考えて判断する力奪う2016/11/01 02:31

今日も 「こころの健康学」 から引用させて戴く.

7 月中旬に東京で日本うつ病学会が開催される.

その市民公開講座で, 音無 美紀子さんに講演をお願いする事になった.

音無さんは, 乳癌をきっかけに鬱病になった事をカミングアウトしている.

音無さんは, 鬱病の時には全く頭が働かなくなっていたと言う.

例えば, スーパーマーケットに行って, 買い物籠を持って店内をひと回りして気付いたら, 籠の中には何も入っていなかった事もあったそうだ.

店内を廻りながら何を買うか考えて判断するこころの力がなくなってしまっていたのだ.

精神的に不調になると, これ程までに考える力が奪われてしまうのだ.

だが本人が気付けていない事が多い. 気付くだけの判断力までも低下しているからだ.

それだけでなく, 自分で目を塞いでいる処もある.

仕事が思う様に捗らず自信がなくなって来ると, 出来ない事を出来ないと受け入れられなくなるのも同じだ.

厄介な事に, 頭が何時もの様に働いていない事が周りの人には分らない.

頭だけでなく, 体も何時もの様にキビキビと動かないので, 周りの人の目には怠けている様に映る事さえある.

だから周りの人は励ましてしまうのだが, 励まされても考える力が落ちているのだから如何する事も出来ない.

出来ない自分が惨めに思えて, 益々自信がなくなって行く.

こうした時には, 本人も周りの人も, 出来ない事を受け入れ立ち止まる勇気と, そこから焦らずに少しずつ進んで行く勇気を持つ事が大切だ. (引用終り)

まさしく, 周りの人間には, 時に, 鬱病に罹ってしまった人が 「怠け者」 に見えてしまい, 励ましたり, 苛立ったりしてしまい勝ちだ.

でも, 当人のこころの内は大野先生がご指摘している通りの状態にあるのである.

その点をよく理解してあげる事が大事なのである.

Have a nice day!
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