(4188) 放流サケ稚魚の餌に DHA, 飢えに耐性・泳力アップ!?2021/04/17 02:19

サケの北海道への来遊数が近年減少傾向にある事を受け, 道が飢えへの耐性や泳力アップを目的に, 放流する稚魚数千万匹に DHA (ドコサヘキサエン酸) を含む餌を与える, と言った対策を進める方針を固めた, と日経が報じている.

DHA は青魚に豊富に含まれる成分で, ヒトでは脳の機能を高める働きがあるとされる.

2021 年度当初予算案に約 5300 万円を計上する計画と言う.

サケは毎年 3 - 5 月頃に道内各地の川で放流された後, オホーツク海, 北太平洋西部海域を通過. その後, ベーリング海とアラスカ湾を回遊し, 3 - 5 年程で放流された川に戻って来るとされる.

道からサケの増殖事業を請け負う 「さけ・ます増殖事業協会」 は 1980 年度以降, 毎年サケの稚魚約 9 億 - 11 億匹を放流してきた.

来遊数は近年, 概ね約 3 千万 - 6 千万匹で推移していたが, 16 年度以降は減少傾向で, 19 年度には約 1800 万匹に落ち込んでいた.

同年, 道の担当者や有識者で構成する 「秋サケ資源対策協議会」 が設置され, 急激な海水温の変動で適切な放流時期の判断が難しくなっている事や, 海洋環境の変化で稚魚が十分な餌を食べられていない事などが来遊数減少の原因と考えられる, と結論付けている.,

20 年に実験的に稚魚に DHA を含む餌を与えた処, 従来の餌を与えた稚魚に比べて, 飢えへの耐性が増す効果を確認. また, 泳ぐ力が強くなる可能性もあると言う.

この結果などを受け, 道は前年度の 3 倍以上の予算を確保し, DHA 入りの餌を与えた上で稚魚を放流する.

農林水産省によると, サケは 19 年に北海道, 青森県, 岩手県, 宮城県, 新潟県などで捕れた.

全国の漁獲量約 5 万 6300 トンのうち, 道が約 5 万 1100 トンで, 全体の約 9 割を占めている.

昨今は, サケに限った事ではないが, サンマやイカ, イワシなどの漁獲量が減少し続けている.

要因は, 幾つかある様だが, 地球温暖化による海流の流れが大きく変化している事もその一つとされる.

米中対立激化の中, 気候変動対策で協力の道筋が見えて来るのだろうか?

Have a nice weekend!
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