(5292) ストレスは腸内環境を左右する2024/04/27 02:03

乳幼児を育てている母親の腸内環境を調べた結果, 育児ストレスが高いと, 低い場合と比べて, 腸内細菌の多様性が低く, 乱れている状態である事が分ったと, 京都大の明和 政子教授 (神経科学) らのチームが国際科学誌に発表している.

腸内環境が良いと, ストレスから回復する能力も高い傾向にあったと言う.

近年の研究で, 腸内環境の状態と鬱や不安障害などの精神疾患に関連がある事が指摘されている.

チームは 「詳しい相関関係は今後の研究で解明するが, 食生活を見直して腸内環境を整えれば, 母親の精神疾患や虐待の予防に繋がる可能性がある」 としている.

チームは 0 - 4 歳児を育児中の健康な母親 339 人に育児ストレスや, 「疲れ易いか」 「肌が荒れ易いか」 などの身体症状について質問. 更に, 便に含まれる細菌を遺伝子解析し, 種類や割合を調べた.

育児ストレスが高く, 睡眠の状態が悪いなど, 心身ともに不調の母親は約 2 割の 65 人だった. 細菌を調べた処, 育児ストレスの少ない母親と比べて腸内環境の多様性が低い事が分った.

腸を守る菌が少なく, 炎症を起す菌が多かった.

また, 生後 3 - 6 カ月の乳児がいる母親 27 人の細菌の状態と, (1) リラックスする時に重要な働きをする自律神経の活動, (2) 身体の機能, (3) ストレス状態から回復する能力...などとの関係を調べた.

困難を乗り越える事が出来る, 感情を制御出来る等と回答した母親は, 腸内環境が多様で, 自律神経の機能も高く, 産後に変化し易いホルモンバランスを整える菌が多かったと言う.

Have a nice weekend!
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