(4332) iPS 創薬, 初の有効性確認, ALS 治験で ― 2021/09/08 01:54

慶応義塾大学の研究チームは, 全身の筋肉が徐々に衰える ALS (筋萎縮性側索硬化症) について, iPS 細胞を使った研究で見付けた治療薬候補を患者に投与する臨床試験 (治験) を通じ, 有効性を確認したと言う.
病気の進行を約 7 カ月遅らせる効果があった.
iPS 細胞を活用した創薬で有効性を確認したのは国内初で, 世界でも初めてとみられる.
慶大の中原 仁教授と岡野 栄之教授らのチームは ALS の患者の iPS 細胞から病気の細胞を再現した.
約 1200 種類の薬剤を試して, パーキンソン病の薬 「ロピニロール塩酸塩」 を ALS 治療薬の候補として見出した.
今回, 20 人の患者が参加した医師主導治験で, ロピニロールの安全性や有効性を調べた.
治験では患者を 2 つのグループに分け, 一方のグループ (投与群) には 1 年間に亘ってロピニロールを投与し, もう一方のグループ (偽薬群) には最初の半年は偽薬, その後の半年はロピニロールを投与した.
投与群では運動機能や筋力, 活動量の低下が抑えられた.
更に, 独立歩行が困難になるなど, 一定の状態に病気が進行するまでの期間が, 投与群では約 50 週と, 偽薬群の 2 倍以上に延び, 病気の進行を約 7 カ月遅らせる可能性がある事が分かった.
ALS は運動神経の障害で, 筋肉が徐々に衰える進行性の難病であり, 国内の患者数は約 1 万人とされる.
個人差があるものの, 発症から数年で呼吸器を装着するか亡くなる.
既存の薬は病気の進行を数カ月遅らせる効果があるが, 慶大のチームが今回治験したロピニロールは既存薬以上の効果を持つ可能性がある.
ALS 患者の 5 - 10% は特定の原因遺伝子を持つ 「家族性」 で, 大多数は原因がはっきりしない 「孤発性」 と言う.
治験では孤発性患者の 7 割でも効果が見られた.
チームは追加の治験が必要かなど当局と協議し, 企業とも連携して ALS 治療薬としてロピニロールの早期の実用化を目指している.
iPS 細胞を活用した創薬研究は国内外で活発で, 患者から iPS 細胞を作って試験管の中で病気を再現する事で, 有望な治療薬候補を見付けられると期待されている.
尚, 慶大は進行性の難聴 「ペンドレッド症候群」 でも治験を実施している由.
Have a nice day!
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・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.
病気の進行を約 7 カ月遅らせる効果があった.
iPS 細胞を活用した創薬で有効性を確認したのは国内初で, 世界でも初めてとみられる.
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今回, 20 人の患者が参加した医師主導治験で, ロピニロールの安全性や有効性を調べた.
治験では患者を 2 つのグループに分け, 一方のグループ (投与群) には 1 年間に亘ってロピニロールを投与し, もう一方のグループ (偽薬群) には最初の半年は偽薬, その後の半年はロピニロールを投与した.
投与群では運動機能や筋力, 活動量の低下が抑えられた.
更に, 独立歩行が困難になるなど, 一定の状態に病気が進行するまでの期間が, 投与群では約 50 週と, 偽薬群の 2 倍以上に延び, 病気の進行を約 7 カ月遅らせる可能性がある事が分かった.
ALS は運動神経の障害で, 筋肉が徐々に衰える進行性の難病であり, 国内の患者数は約 1 万人とされる.
個人差があるものの, 発症から数年で呼吸器を装着するか亡くなる.
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ALS 患者の 5 - 10% は特定の原因遺伝子を持つ 「家族性」 で, 大多数は原因がはっきりしない 「孤発性」 と言う.
治験では孤発性患者の 7 割でも効果が見られた.
チームは追加の治験が必要かなど当局と協議し, 企業とも連携して ALS 治療薬としてロピニロールの早期の実用化を目指している.
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