健康小話

大阪大学の谷内田 真一教授らは, 日本人の家族性膵臓癌の患者から, 病気の発症に関連する遺伝子を発見したと言う.

これまで欧米の患者からは見付かっていたが, 日本人に特有の遺伝子は初めてとの事.

膵臓癌は発見が難しく, 身内に患者がいる人が定期検診を受ける様にすれば, 早期発見に繋げる可能性が高まる事が期待できる.

日本人の膵臓癌患者のうち, 身内に患者がいる家族性が 5 - 10% を占めるとされている.

研究ﾁｰﾑが家族性の患者 81 人を対象に遺伝子を調べた処, 約 20% の患者から共通する遺伝子の変異が見付かった.

欧米の患者で報告がある遺伝子に加えて, 日本人に特有の遺伝子も新たに発見されたのである.

国内で新規の膵臓癌患者は, 年間約 4 万人. 5 年生存率は 10% 未満で, 年間約 3 万 4 千人が亡くなっている.

米国の報告では, 身内に膵臓癌の患者がいると発症率は 5 - 10 倍と言われている.

定期検診などによる早期発見が大切で, 遺伝子が特定出来れば, 検査効果を向上させる事が期待出来そうだ.

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