健康小話

千葉大学や日油の研究ﾁｰﾑは, 細胞に入った途端, 自然に分解を始める微小ｶﾌﾟｾﾙを開発したと言う.

ｶﾌﾟｾﾙに薬を詰めて体に投与し, 病気の細胞を狙って治療をするのが目標との事だ.

開発したﾅﾉｶﾌﾟｾﾙは 120 ﾅﾉ (ﾅﾉは 10 億分の 1) ﾒｰﾄﾙの大きさ.

2 種類の留め金に相当する構造を作り込み, 留め金が外れるとﾊﾞﾗﾊﾞﾗになる様にしたと言う.

細胞の中に入ると, 特定の物質の作用で留め金の 1 つが外れる. 次に, この反応で出来た構造がもう一つの留め金を解く.

蛍光を放つ蛋白質を作る物質を封入したﾅﾉｶﾌﾟｾﾙをﾏｳｽに投与すると, 従来のｶﾌﾟｾﾙよりもくっきりと蛍光を確認出来た.

これまで, ｶﾌﾟｾﾙを頑丈に作り過ぎると体内で十分に壊れず, また, 強度が弱いと, 目的の細胞に届く前に分解し, 薬が漏れてしまう, と言う課題があったとの由.

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