(5399) 魚のひれ設計の遺伝子, 機能を解明2024/08/12 02:35

埼玉大や宇都宮大の研究グループが, 魚の背びれや尻びれの形を決める遺伝子の働きを解明したと言う.

埼玉大の川村 哲規准教授 (発生生物学) は 「バラエティーに富んだひれの設計図を初めて明らかに出来た」 と話している.

研究では, 動物の体全体の位置情報を決めるとされる 「Hox 遺伝子」 に着目. この遺伝子は, 脊椎動物では DNA の中に 1 - 13 番が並んでいる.

マウスの場合, 1 番の遺伝子が頭側の形を決め, 尾部側を決める 13 番に向って番号順に体の形成を担う事が判明していたが, 魚では詳しく分っていなかった.

川村准教授らはゲノム編集技術で, 特定の Hox 遺伝子を壊した魚を作り, ひれの形成への影響を調べた.

例えば, 11 番の遺伝子を壊すと, コイ科の淡水魚ゼブラフィッシュは尻びれがなくなるのに対し, メダカでは背びれがなくなった.

12 番を壊した場合, どちらの魚も尻びれが長くなる点は共通したが, メダカは更に背びれも長くなった.

こうした結果などから, 魚のひれの形成でもマウスと同じ様に Hox 遺伝子が働いていると判断. 同じ番号の遺伝子でも魚の種類によって, ひれを作る働きをしたり, 逆に作らせない働きをしたりする事で, 多様なひれの位置や長さが生まれると結論付けた.

川村准教授は 「今後は遺伝子の働き方の違いが如何決まるのか調べたい. 研究が進めば, ひれだけでなく筋肉の形を変え, 養殖などに活かす事も出来る」 と語っている.

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