健康小話

ﾊﾟｿｺﾝやｽﾏｰﾄﾌｫﾝなどのﾃﾞｼﾞﾀﾙ技術を日常的に使う人は, 老年期の認知機能障害ﾘｽｸが半分以下だったとの研究を, 米ﾃｷｻｽ大などのﾁｰﾑが 科学誌 「ﾈｲﾁｬｰ･ﾋｭｰﾏﾝ･ﾋﾞﾍｲﾋﾞｱ」 に発表している.

平均 68.7 歳の計約 41 万人を追跡した過去の研究 57 件のﾃﾞｰﾀを纏めて分析した.

ﾃﾞｼﾞﾀﾙ技術の長期利用を巡っては, 漫然と画面を眺めたり, 記憶や予定管理を機械に頼ったりする事で認知機能に悪影響が及ぶとの説があった.

だが今回は逆の結果となっている.

複雑な技術を駆使して頭を刺激し, ﾋﾞﾃﾞｵ通話やﾒｯｾｰｼﾞ交換で人と繋がる事が, 認知機能の維持に有利だった, との見方を示した.

認知機能が落ちて来ても服薬管理や道案内, お金の管理をｱﾌﾟﾘが担った事で自立して生活し続けられ, 認知症と診断され難くなった可能性もあると言う.

分析対象は, 電子ﾒｰﾙやｲﾝﾀｰﾈｯﾄを使い始めた最初の世代が老年期に差し掛かる 2010 年代以降に発表された研究となっている.

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