(5570) 癌リスク, 飲酒も高く - 米 「たばこ並み警告表示を!」2025/01/30 02:15

米保健福祉省 (HHS) のマーシー医務総監は, アルコール飲料のラベルに癌リスクの警告を含めるよう勧告したと言う.

米国で飲酒がたばこ・肥満に次ぐ 「予防可能な癌の原因」 となっているにも拘わらず, 消費者のリスクへの認識が低いとして, 警鐘を鳴らした.

医務総監は米政府の公衆衛生策を統括する.

警告表示の義務付けには米議会の承認が必要となる. 業界の反対も予想され実現は不透明だが, 飲酒規制を巡る議論に一石を投じそうだ.

HHS が発表した報告書 「アルコールと癌リスク」 によると, 米国では年間, 約 10 万人がアルコール関連の癌に罹り, 約 2 万人が死亡している.

乳癌や口腔癌, 咽頭癌など少なくとも 7 種類の癌では発症と飲酒との直接的な関連性が確認された.

また, 乳癌や口腔癌では 1 日 1 杯以下の飲酒でも癌の発症リスクが高まる事が分っていると言う.

アルコールの癌リスクについて研究が進む一方, 一般の認知は進まないでいる.

2019 年の米消費者調査で, アルコールの癌リスクについて 「認識している」 と言う回答は 45% に止まり, 放射線 (91%) やたばこ (89%) を大きく下回った.

マーシー医務総監は 「アルコールに関連した癌死者は飲酒運転事故による年間の死者数である 1 万 3500 人を上回る」 と指摘.

報告書でたばこの健康リスクについての警告ラベルを前例とし, 視覚的で目に付き易い癌リスクの警告表示は 「(一般への) 認知向上や, 行動変化を促す効果が高い」 と勧告の理由を説明している.

従来, 少量の飲酒は心血管疾患の予防など健康にメリットがあるとの考え方があった.

だが, 近年は少量でもアルコールが健康に悪影響を及ぼすとの研究結果が相次ぎ発表され, 各国は推奨摂取量の見直しなどを迫られている.

本日のカット写真 : 下平 宏氏フォトギャラリーから (越冬中のムラサキシジミ)

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