(5753) 癌免疫薬に腸内細菌, 治療効果高める新種を発見2025/08/11 02:41

国立がん研究センターなどは, 癌免疫薬の効果を高める機能を持つ腸内細菌を発見し, マウスを使った実験で効果を確認したと言う.

癌免疫薬は治療効果が高いものの, 患者の 2 - 3 割にしか効かないとされる. 然し, 腸内細菌を使えば, より多くの患者に薬が効く様になる可能性がある.

研究成果は英科学誌ネイチャーに掲載されている.

「オプジーボ」 や 「キイトルーダ」 と言った癌免疫薬は, 免疫細胞の働きを抑えるブレーキを解除して癌細胞に対する攻撃力を高める.

然し治療効果がある患者は 2 - 3 割程度とされる. 薬の投与前に効果が出る患者を予測する技術の開発や, 効果を高める為の研究が世界各国で進んでいる.

研究チームは先ず, 癌免疫薬の投与を受けた肺癌患者と胃癌患者総計 50 人の便を調べた. 癌免疫薬の治療効果があった人は 「ルミノコッカス科」 と呼ばれる種類の腸内細菌の割合が多かった.

この腸内細菌を詳しく分析した処, これまで知られていなかった 「YB328」 と言う新種の腸内細菌を発見した.

YB328 の機能や性質を調べる為, 癌免疫薬が効かなかった患者の便を移植したマウスに, 癌免疫薬と YB328 を投与した処, マウスの癌が縮小したと言う.

研究チームは YB328 が癌免疫薬の効果を高める可能性があると見て, 遺伝子解析や細胞実験を進め, 詳しい仕組みを調べた.

その結果, YB328 は免疫の司令塔とされる 「樹状細胞」 を刺激し, 活性化させている事が分った.

樹状細胞は癌細胞の目印を攻撃役の免疫細胞に伝える役割を持っており, YB328 によって活性化した樹状細胞が癌組織の周辺に移動し, 免疫効果を高めている可能性があると言う.

YB328 は日本人の内, 約 2 割が保有していると言う.

記者会見した国立がん研究センターの西川 博嘉免疫 TR 分野長は 「癌免疫薬が効かなかった人にも治療効果が出る可能性がある」 と補足説明をしている.

YB328 のゲノム配列から, 安全性も高いとみており, 国立がん研究センター発のスタートアップを通じ, 実用化を目指す.

腸内細菌は様々な病気, 老化, 免疫, 脳機能などに関わっているのが明らかになりつつあり, 国内外で盛んに研究が進行中だ.

6 月には同センターなどの国際研究グループが日本人の大腸癌の半数に一部の腸内細菌が作る毒素が関係している可能性があると報告した.

英ケンブリッジ大は一部の腸内細菌が有機フッ素化合物 (PFAS) を吸収し, 体外への排出を助けている可能性があると 7 月に発表している.

本日のカット写真 : 下平 宏氏フォトギャラリーから (ウィンドサーフィンとコアジサシ)

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